かものはし日記 2022年11月号


11月1日

世界を優しさと定義する  2万円 
(横22センチ縦27センチ木製ボードにアクリルガッシュ)

本日より
恵比寿のギャラリーMALLEにて
恒例のチャリティ展です

素敵に食卓 日本酒ラベル展
11月1日から6日まで

よろしくお願いいたします!

11月2日

自分を許せるのは
自分の中の女性性

can / live in cuxhaven 76

ほぼ半世紀前の音楽なのに
なんでこんなに新しいの?
ヤキ・リーベツァイトの
機械のように正確無比なのに人間味がある
ミニマムドラムにうっとり

わたくしにとっては
人生が整う音楽

30分しかないのがちょっと残念
canの発掘音源シリーズはこれが最後らしいので
それも残念
(もっと音源あるだろ!)

11月3日

既存の自分を見失うことを恐れない

youtubeでいろいろ検索して
完璧なそうめんチャンプルーを作るに至る
(麺がくっつかない)
麺は炒めない
30秒ほど茹でた麺をフライパン上で水をちょっと足して煮る
水分が飛んだら出来上がり
完璧です!(うっとり)

11月4日

andor 8話

帝国の全体主義的なエゴの恐ろしさがよく描かれています
主義やドグマ
こうあらねばならない、という思想に侵されることが
いかに精神の自由からかけ離れているか
スターウォーズは
基本的にはおとぎ話としての軽めだけれど深いメッセージ性が秘められた変化球ですが
これは直球です

11月5日

自分自身に敬意を払う

11月6日

ペリフェラル 4話

話が複雑なので
視聴が1週間空くとすっかり話についていけなくなりますが
SF的アイディア満載でとても興味深いです

現在の兄と妹(主人公)
未来の姉と弟
ふたつの兄弟の対比も面白い

11月7日

Douglas Andrew McCombs / VMAK KOMBZ DUGLAS 6NDR7

ポストロックの始祖のギターソロアルバム
とてもいい

病気の原因のほとんどは
ストレスで
ストレスの原因は我慢です

自分が我慢していることに気付きにくいのは
教育という名のもとに我慢という訓練をさせられてきたし
社会のシステム自体が我慢を強いる
不健康な世界だからです

我慢をやめましょう

我慢をやめて
みんなが好き勝手なことをした方が
社会は健全に回る
と思ってます

彗星の魔女 6話

ガンダムが
テクノロジーと知性(主義)の暴力を描き続けて40年
エンタメが暴力であり続ける間は
世界は何も変わらない

女の子(スレッタ)が男の子たちを救うというお話の流れは
自分自身を救える(許せる)のは
自分の中の女性性だけだというアレゴリーなのかも
暴力の中での女性性の解放がテーマでしょう(願望)

11月8日

ぼっちざろっく 5話

人が覚悟を決める瞬間がロックだよねえ

11月9日

静かな変革

綺麗事(感謝と尊敬)がリアルな世界へ

11月10日

無価値感と愛されていない感

自分を愛することは世界を愛すること

11月11日

E・MOTION

EMOTION(感情)とは
E(エネルギー)をMOTION(動かす)ことだそうです

ぐっときたら即行動

11月12日

やさしいぼっちが増えていく

11月13日

ぼっちざろっく 6話、後宮の烏 6話
最近のわたくしの心の支え
日本のアニメはステキだ

きらら系アニメ、いいですよね
ゆるキャンはSFだと思っています
素敵な未来

11月14日

この星で生きる理由
過去は新しく、未来はなつかしく

佐治晴夫

理論物理学者のエッセイ集
科学と詩は親和性が高い、というか
科学者は詩人であるべき
と思います

11月15日

愛の反対は罪悪感
罪悪感こそが
現代社会の原型です

11月16日

YESと即答できないものは
全部NO
即答できたものだけを集めて生きる

11月17日

キンドル漫画 Scar Face 6 発売されました!

人が言葉に苦しめられていること
言葉も人によって苦しめられていること
数万年続いた人と言葉との誤解が
今、解かれる

最終巻です

漫画を描いていると
自分の中でいろいろなものが統合されていきます
結局
救われるのは本人なんだなというのが
よくわかります
最後まで見てくださった方ありがとうございます
何かのきっかけになれば
幸いです

11月18日

the wonder

久々にすばらしい映画でした
人は物語の中で生きている
古い物語から新しい物語へ

映像も演技もすばらしい
特にBGMが好みでした

オープニングとエンディングの演出は
所詮この世界は物語なのだから
自分で変えられるんだ、という
メッセージなのかもしれない

11月19日

無価値感

だれかに傷つけられる前に
先にちょこっと自分を傷つけておく(おれってポンコツだから、とか)
その積み重ねに注意!

ポンコツなんてことはないのだ

andor 11話

ステラン・スカルスガルド演じるルーセン・レイエルの存在感がすばらしい
宇宙船からライトセイバーが伸びて
帝国の戦闘機をぶった切るなんていうバカみたいな戦法が
かっこよく見える(笑)
この人は、元ジェダイとかジェダイの修行を途中でやめた人とか
そういう設定なのかしら

役者さんの人間力がSF世界をぐっと締める

11月20日

カール亡き後
わたくしのスナック菓子の定番はエアリアルでしたが
最近ガンダムとコラボをしているようで
いつものスーパーで姿を見なくなりました
(売り切れかな)
是非、ミオリネさんラベルの限定トマト味というのを食べてみたい

来年
ボヘミアの宇宙飛行士というSF小説が映画化され
わたくしの大好きなキャリー・マリガンさんも出演するそうなので
是非原作を読みたいのですが
邦訳がない
今放映中のペリフェラルも
サイバーパンクの始祖、ギブスンが原作者なのに
邦訳されてません
SFマガジンも数年前隔月になったし
SFって人気ないのかもなあ

11月21日

ペリフェラル6話

美しい街並みの西暦2100年のロンドンが
実は荒廃している世界を
町全体を覆う巨大なホログラムで補っているという設定がとても秀逸
原作者のギブスンは未来ではなくいつも現在を描いていると言及しています
なるほど
きれいなもので真実を隠ぺいする

11月22日

the wonder soundtrack / matthew herbert

The Wonder (邦題 聖なる証)のサウンドトラックがすばらしい
とても瞑想的

11月23日

音叉のように

映画 その道の向こうに (原題Causeway)

ジェニファー・ローレンス主演の超地味な映画
ほとんど何も起こりませんが
良作です、おすすめ
ひとつの場面が短くて、引っ張らないのでテンポがいい

11月24日

andor 12話

キャシアン・アンドー シーズン1が終わってしまった
なんだかんだで面白かった
やはり人間力、アナログSFであった

11月25日

dejohnette,grenadir,medeski&scofield/hudson

ちょっと良すぎるジャズロック
デジョネットのドラムがかっこいい

気合を入れると
なんとなくうまくいかなくなる
気合はいつも入れすぎてしまい
流れが悪くなる要因かも

ニュースをほとんど見ないので
すっかり情弱なわたくしですが
ワールドカップで日本がドイツに勝ったことを知ってちょっと驚く
いや、驚くに値しないのかもしれない
量子力学のエヴェレット解釈によれば
無限に存在する平行宇宙の中には、ドイツに勝った日本というのも必ず存在していて
現にわたくしはなぜだかそこにいるのだ
日本がワールドカップで優勝する宇宙だって存在する
うまく平行宇宙を渡り歩けば
そこに行けるのだ
そこに行きたければの話だけど

11月26日


なぜだか今
星新一の「処刑」というSF短編小説を読み返す
星新一の中で一番好きな作品
半世紀以上前の作品ですけれど
今読んでも新しい
女性のように囁く銀の玉(空気中の水分をコップ一杯の水にする装置)は
主人公の女性性

ラストは、悲劇ではなく恩寵なのかもしれない

ちなみに
出版芸術社の日本SF全集1の一番最初に収録されています

異世界おじさんの再開がうれしい
ペリフェラル7話は、やけに人が死ぬなあと思っていたら
次でシーズン1の最終回なのね

11月27日

なんでも平行宇宙として解釈する

来年
個展というか
後藤の都合が合えば2人展をするので
(都合が合うといいな)
水彩紙を買おうかなとネットで調べたら
紙の値段が2.5倍
すごい平行宇宙に来ちゃったな(笑)

後藤の都合が合う平行宇宙へ

11月28日

ぼっちざろっく 8話

ほとんど最終回
調整室でステージライトの照明を落とす細かい演出がかっこいい
制作陣の気合にしびれる

期待とは、ネガティブマインド
期待とは未来への不安
不安という観念がネガティブな平行世界へと導く
日本人の集合意識が期待という観念に支配された結果だと解釈してみる

常に楽しむことだけに集中することが大切
勝ち負けという二元論ではなく
ニュートラルな平行宇宙にこそ素敵な未来がある

(すいません、戯言で)

11月29日

 ガンダム 水星の魔女 8話

子供の頃、ファーストガンダムを観てました
「僕にも帰るところがあるんだ。」という感動的なセリフで戦争は終わったと思っていましたが
その後
(全部のガンダムを見ているわけじゃないけど)
戦争をしないために戦争をするという欺瞞的なテーマで
延々と戦争を続けて40数年
今回初めて、「ガンダムの平和利用」というセリフを聞いて
うるっとしてしまった
エンタメというのはある種の暴力装置ですから
仕方がないとはいえ
ちょっとうれしかった

男性原理で動くガンダム世界への女性性の介入
魔女とはそういうことであってほしい

11月30日

足りない世界

わたしたちは
その人がどういう特徴を持った人なのかではなく
「何をしたか」ということで評価される世界に生きています
人と比べて足りない部分を指摘され
それを埋める努力を強いられる人生
(勝てば絶賛、負ければボロカスみたいなサッカーな世界)
そうじゃなくて
その人らしさが評価され循環する未来
その人らしさを楽しく追求できる社会が来るといいな
(ゆるきゃんみたいな日本が誇るきらら系のアニメって、そういう世界だと思います
そういう意味でSF)
と思いつつ今月も終わり
今年もあっという間でありました