miかものはし日記 2019年2月号


2月1日

wildlife 2018

去年、コラテラルというBBCの刑事ドラマで
キャリー・マリガンのかわいくてタフなおばさん刑事ぶりにすっかりファンになってしまったんですが
この映画もキャリー主演です
ポール・ダノという若い俳優が監督をしているというのも興味深いのですが
なによりも原作がリチャード・フォード
アメリカ文学の重鎮だそうです
彼の作品は日本ではあまり翻訳されてなくて
僕が読んだのは唯一村上春樹翻訳編集の恋愛短編集の中の
「モントリオールの恋人」だけなのですが
あとがきに上級者向けの恋愛小説と書いてあり
確かに私ごときではよくわからない心理描写がありました
とはいえ
恋愛上級者は別れ際にこういうことするんだ
という仕掛けがなかなか面白いのです

その作家が原作でキャリー主演
日本の公開はいつなんでしょ、待ち遠しいです

2月2日

江古田ちゃん想像図

リチャード・フォードの短編集「ロック スプリングス」を図書館で見つけたので読んでみる
物語の冒頭
これは楽しい話ではない
と書いてあったので警戒しながら読んだのだけれど
読み終えれば、なんだいい話じゃん、と思ってしまいました

「人間の卑しい部分、われわれの心の中にある鈍感さや弱さが
純粋で平穏な人生を誤解させ
われわれの生を二つの虚無のあいだにまたがる
境界線のようにみせかけてしまうのだろう」

という最後の文章にぐっときました

とはいえ
アニメ「臨死!江古田ちゃん」もすばらしい
まーくんが好き

2月3日

誘われて
吉原節分お化け異装コンテストを観にいく
アニメどろろのオープニング曲が流れてました

かつては狐舞いを奉納という形だったそうですが・・

2月4日

今日は朝から暖かい

2月5日

lady with / the lady with the monkey

フランスのチェンバーロック
プログレです
女性ヴォイスが素敵

2月6日

2月7日

2月8日

hans otte / the book of sounds 1972-82

ミニマルピアノです、すばらしい

2月9日

2月10日

2月11日

バニラ味のコーヒーというちょっと気持ち悪いものを飲んでみる
音楽でもなんでもそうだけれど
長期にハマるものはたいてい最初は気持ち悪い
最初から心地いいものはすぐ飽きるのだ

2月12日

そうか、新作どろろのテーマは
アナキン・スカイウォーカーなのか?
とても楽しみ

それにしても
どろろの声優の子は天才ですね

2月13日

2月14日

antoine pierre urbex / spin live at middelheim

ベルギーの若きドラマーのバンド
スネアのリムショットの音がいい

2月15日

book of air / se (in) de bos

18人編成のフリージャズならぬ、フリーアンビエント
すばらしいです
実際は演奏が1時間くらいあります

jordan de la sierra / gymnosphere : song of the rose

1974年の作品
ピアノの反復音楽
もう、これもすばらしい
早朝
これを聞きながらコーヒーを飲んでいると
これ以上素敵なことはないくらいのテンションになります

2月16日


acetone / 1992-2001

アセトンと読むのか、エーストーンと読むのかわかりませんが
限りなくニール・ヤングに近づきつつ
独自性もあるロックバンドです
ゆったりとして気持ちがいいです

2月17日

michel banabila / marilli

ブライアン・イーノの第4世界の鼓動を彷彿させるような
電子音と民族音楽
これもうっとり

2月18日

pete brandt's method / what you are

2月19日

lucky

名優ハリー・ディーン・スタントン主演
柴田元幸さん翻訳の良質なアメリカ文学を1冊読んだような映画でした
2018年公開

暖かい雨
もう春なんだな

2月20日

konstrukt / for ornette

トルコのフリージャズバンド コンストラクト
オーネット・コールマンにささげております

2月21日

ずいぶん暖かくなりました

2月22日

新作Kindle漫画です

Silent Fiction

草原の民は草原で関係性の実験をする
自分と世界
自分と他者
自分と言葉
草原の少女は草原で「恋」の実験を試みる
喪失と解放の物語

いちおう恋愛ものです
よろしければ是非!

2月23日

joseph shabason / anne

トロント出身のサックス奏者のアンビエントジャズ

2月24日

最初はゆっくり・・

2月25日

2月26日

中国のスペクタクルSF映画「流浪地球」が大人気らしい
太陽が膨張して地球が住めなくなりつつあるので
大地にずらっと超巨大なロケットエンジンを建設して
地球ごと宇宙船にしてプロキシマ・ケンタウリを目指すという強引な設定がすごい
スペクタクルものは基本的に苦手ですが
機が熟せば
中国も地味だけど渋くて良質なSF映画ができるかもしれない
期待してます

2月27日

the chi factory

朝、コーヒーを飲みながら

2月28日

新藤兼人監督の「裸の島」(1960年制作)にぐっとくる
台詞なし音楽と効果音のみのモノクロ映画

電気も水道もない島の生活
過酷な日常の繰り返しに美しさを感じました
乾いた地面に水がしみこんでいくシーンが好き