かものはし日記2013年10月号


10月1日

第三回鳴子こけし現代アート展

に、参加します
会期は10月15日~27日
11時~18時(最終日15時まで)21日休廊
場所は松戸のゲイツインギャラリー宇

参加者は123人350本のこけし
僕のはこんな感じ
よろしければ是非いらしてください!

シド・ミード大先生がコンセプチュアル・デザインを担当されているので
つい「エリジウム」を観に行ってしまいました
80才になられたそうですが
スペースコロニーなど相変わらずエレガントなデザインはさすがです
(97年のミッション・トゥ・マーズのコスモスの花のようなデザインの宇宙船も好きでした)
ただこの映画には参加して欲しくなかったです・・

10月2日

おっぱいの科学」という
まじめな学術本を図書館で予約して
準備ができましたというお知らせもメールで頂いたのですが
図書館のカウンターで
この本を図書館員のおねえさんから受け取る「勇気」がない(笑)
(やっぱりアマゾンで買うかな)

おっぱいはプライベートでも仕事でもとてもとてもお世話になってますから
ちゃんと読んでおきたいんだけど・・

10月3日

誘われて焼き肉

焼き肉を積極的に食べに行くということはほとんどないのですが
久々の焼き肉はとてもおいしかったです
特に、「のど骨」という部位は
こりこりして美味でした

10月4日

ジャズ・トランペッターでもあったフランスの作家ボリス・ヴィアン原作の青春小説
「日々の泡(うたかたの日々)」が映画化されたようです
SFっぽくてシュールで
胸に睡蓮の花が咲いてしまうという病気になった女の子という設定にグッと来たのが
30年前
(身体から花が芽吹いている女の子の絵をつい描いてしまうのは
多分この本の影響です。)
学生時代に読んだので内容はほとんど覚えてませんが
映画はちょっと観たいかも
もちろんレンタルDVDで

映画館で観るのはエリジウムでちょっと懲りてます(笑)

10月5日

めっきり寒くなりました
来月はもう酉の市
今年の淺草の酉の市は3の酉まであるので楽しみです
毎年
屋台でおいしくもないおでんを食べながら
高い缶ビールを呑んで
街が巨大居酒屋になった様を眺めるのが好き

3の酉のある年は火事とか異変が多いそうです
迷信ですけどね、気をつけましょう

10月6日

陸ザメ ホオジロン

スーパーで
乳母車に乗って
スマートフォンをいじっている赤ん坊を2度も目撃しました
今時の言い方をすれば
情報リテラシーの高い赤ん坊ということでしょうか(笑)

オタクというのは
元来情報リテラシーの高い人たちです
「知ってる」「持ってる」がわれわれの世代のおたくの合い言葉だったような気がします
僕も昔はそんな感じでしたが
最近はテレビもないし
コレクションは全部処分したし
プログレとジャズがいっぱい入っていたハードディスクは去年の年末ふっとんだし
「知らない」「持ってない」おじさんになってしまいました(亡)
最近の宴会では
おたくですらない自分を見つけ
だんだん居場所がなくなるな、こりゃという気分です

でもまあ
知らないでいるというのはけっこう心地良いものです

とてもシンプル

10月7日

エリジウムってある意味すごい映画かもしれない

なんで俺がこんな目に遭うんだ
この状況をなんとかしなくては

という人類共通の自意識をやめない限り
多分われわれにもエリジウムのようなスラム的未来が待ってます
もうブレードランナーのようなロマンチックで退廃的で美しい廃墟のような未来すらやってきません
自分のことしか考えていない酷い登場人物たちも含めて
この監督は
未来のビジョンに対して、かけらも美意識がないところが「新しい」のかも
最後はニュートラルな存在である機械にすべてをゆだねて
ハッピーエンドという皮肉なオチ

美意識って過剰な自意識ですから
我が身を振り返ってげんなりしてしまういい映画です(笑)

10月8日

さすがです

クリント・イーストウッド(83才)が先月離婚したそうですが
新恋人がすごい
元妻の不倫相手の奥さん(41才)で
その奥さんは元妻の親友だとか
どろどろの4角関係?

イーストウッドは、2度目の結婚でしたが
元妻さんは元々妻さん、その子供たち、さらに不倫相手とその子供たちとの関係も良好で
みんな仲良しだったそうです
多分
この四角関係もきっとその中にとりこまれ
みんな仲良くなっちゃうのでしょう
こーゆうところもかっこいいんだよね、この方は

10月9日

ヤクルトの宮本さんの引退試合で
試合終了後、ヤクルトと巨人の選手が一緒に彼を胴上げしている姿は
とてもいいなあ、て思いました
野球もWBCのおかげで、他球団との交流が盛んになったおかげでしょうか
上の世代は、みんな仲良くなっちゃうから
試合に殺気がなくなってつまらないとおっしゃってますが
別に命の取り合いのような
ブラッシュボールや乱闘がみたいわけじゃないからね
まあ、たまには観たいですけど(笑)

10月10日

raspberry piが届く(喜)
こんなにちっちゃくてもlinux osが走ります
わずか4000円で買えるシングルボードコンピュータ
かつてPDAとかに載っていたARMというCPUが使われています
電源は、スマートフォン用のUSB電源で動きます
SDカードに
raspbianというこれに最適化されたLinux os 書き込んで起動
(書き込みは別のパソコンで)
ちゃんと普通のパソコンのような画面が出て
USBマウスとキーボードで操作します
(日本語化してネットも見られるぞ)
すぐに起動させたいのですが
映像出力端子がHDMIというテレビ用なので
パソコン用の変換プラグ待ち

最近
電子工作好きの人たちにこの手のマイコンボードは流行っていて
いっぱいつなげてスーパーコンピュータを作る強者がいたり
VPNサーバーを構築して
外出から自宅のネットワークにアクセスとかこじゃれたことをしたり
ミニマッキントッシュを作ったり
いろんなことができますが
わたくしは
まあなんに使うっていうことではなくて
この小さくてかわいいマイコンボードが欲しかっただけです(笑)

10月11日

raspberry pi 無事起動
左側のLEDがちかちかしてかわいいです

raspdian OS のデスクトップ画面です
お絵かきしながら、いろいろインストールと思っていましたが
意外とあっさり終わってしまいました
日本語化して文字化けを直して、ブラウジングのチェック
(Midoriというブラウザーがインストールされてました)
まあそこそこ行けます
ついでに
gimpを入れてお絵かき
タブレットは使えないのでマウスですけど

700MHzの非力なCPUなので
モッサリした感じですが
オーバークロックの設定があって
保証内で1GHzまで上げられます
ちょっときびっとしました

これを何に使うのかわかりませんが
とりあえず、うっとりしました(笑)

10月12日

今週は夏でした

今日も暑いなあと思っていたら
大家さんが冷や奴にどうぞ、とお豆腐をくださいました
牡蛎の燻製とノンアルコールビール付
(いい大家さんだぁ)
ということで
夕食は、冷や奴に牡蛎の燻製
とノンアルコールビール
(これ、まずい・・)
暑さのせいでしょうか
遠くから花火の音が聞こえてきます
幻聴?
調べてみると埼玉県鴻巣市で花火大会をやってます
何で今頃

10月13日

佐藤敦子さんの個展を観に恵比寿へ
自転車日和ですが
反原発デモ、パレード日和でもあります
何度か行く手を遮られました
至るところで秋祭りもあり
恵比寿のギャラリーMalleの近くにビール坂という素敵な名前の坂があるのですが
(かつて坂の上にサッポロビールの工場があったそうです)
そこではビール坂祭
近くのレストランなどが出店しているので
なんだかとてもおいしそう

佐藤さんの柔らかくて暖かな絵をじっくり観て
ちょっとお話しをして
どら焼きもらって帰宅

途中
皇居前の内堀通りが一部通行止めなっていて
自転車天国!
ちょっと走ってきました
道路って広い!ずるいぞ自動車(笑)
途中
路上で反原発を訴えるノイズロックを演奏しているバンドを見かけましたが
主義主張を込めた音楽ってほんとにノイズです
演奏者の自意識だけが耳に届きます
ホントの音楽って、静寂に向うものだし
静寂こそが世界を平和にすると思うのだけど

10月14日

こけし展搬入
今日も自転車日和、松戸へ

伝統的な絵付けから
個性的というかアヴァンギャルドな絵付け
改造されて、すでにこけしではないものなど
みんな絵描きですからとりあえずひねらなきゃという作品がいっぱい
すごいです
是非いらしてくださいませ
明日から

raspberry piは、結局使い道が特に思いつかないので
とりあえず
sambaを入れてUSBメモリをさしてファイル共有サーバーにしておきました
単純計算すれば
一日中起動させていても一ヶ月の電気代はわずか65円ほど
10年前に作ったサーバーの20分の1です

10月15日

大人になったら立派な被害者になりたい

教育というのは
国民を優秀な被害者にしたてあげ
被害者として放置する
被害者ってまとめやすいしね

教育というか環境のおかげで
僕の頭によぎる思考のほとんどは、文句です
文句は本人を被害者にしたてあげます
被害者は正義ですから
つらくても正しいわけです
正しいというその部分だけがわれわれの存在価値です

たいていの人は自分が正しいと思ってますが
それがシステムの思うつぼ
(世界は加害者、自分は被害者というシステムは
誰かが仕組んだわけではなく、自然にこうなったのでしょう
人の集合的無意識って恐ろしい )

それをなんとかやめないと
エリジウムみたいな世界が待ってます(笑、笑い事じゃないか)

10月16日

仕事で仏像をいっぱい描かないといけないので
資料集め
仏像の写真をじっくり眺めれば
美しい「線」の宝庫
等身のバランスもすばらしい
しっかり身につけたいとおもっています

10月17日

世界は理解しようとせず、ただ受け入れる

お笑いコンビの松本ハウスの加賀谷さんが鬱病になったとき
相方のキックさんは
加賀谷さんの病気を大変だ、どうしようとか思わず
理解もせず、ただ受け入れたそうです
そういうスタンスが加賀屋さんには救いだったみたい

世界を理解しようとするとろくな事はないような気がします
理解って結局「誤解」だし
理解では永遠に真実には到達しません
理解の果てにはイリジウムのような未来が待ってます
(こればっか(笑)

10月18日

ひさびさに弟の絵を観に上野の美術館へ
なんだかずいぶん明るい絵になっていて
最初観たときは弟の絵だとはわからなかった
風通しがよくなったなあ、と兄は思いました(笑)

その後は、友人とアメ横で昼呑み
屋台で呑むにはちょっと肌寒い感じになってきました
最近気持ちのいい季節って、ちょっとしかなくなりましたね
今日のテーマは
東洋思想と量子物理
(って、ほんとかよ(笑)

10月19日

こけし展 出品者パーティ@松戸
ソラマチの「夢や」で駄菓子をたくさん買っていきました
直ちに身体に害になりそうな駄菓子って素敵


ソースカツ
肉は魚のすり身です
身体に悪そうでしょ、でもおいしい!

2次会は北千住で76才のおばあちゃんがひとりでやってるお店「
牛すじの煮込みがおいしい、350円
お酒は量が多め
酎ハイも濃いめ

10月20日

stian westerhus / matriarch and the worng kind of flower

残響が30秒以上という特殊なスペースで録音されたそうです
最近はちゃんと音楽になっている音楽はちょっとうるさくて聴けなくなってしまいました
音響系というかサウンドスケープです
演奏はもちろんプロデュースからミキシングまでひとりでやったそうです
豊穣の空(くう)という感じの静かな音楽
かなりいいです、仕事にぴったり
おすすめ

相変わらずノルウェーの音楽シーンはすごい

10月21日

愛用の耳かきが部屋の中で行方不明になり
ちょっと気が狂いそうになる(笑)
耳が痒い!

もしかするとゴミ箱に自然に落ちて
捨ててしまったのかも
仕方がないのでコンビニに買いに行ったのだけど
耳かきの形がいつもと違うので
なんか気持ちよくないな・・

10月22日

moritz von oswald trio / fetch

ミニマルテクノというジャンルだそうです
過去を後悔したり未来に希望を持ったりしない
頭の中で勝手な物語を作り上げて
状況をドラマチックにしない
ただ淡々と現在を受け入れていく
そういう音楽だと思います
そういう音楽に静寂を感じます

10月23日

笑っていいともが来年の3月に終了するのだそうな
ほとんど観てませんでしたが
タモさんは好きです

タモさんの名言

やる気のある者は去れ!

すばらしいお言葉
野心は地球を破壊します
情熱とは別物です

10月24日

アイスランドの幻想的な風景

とても美しいアイスランドの風景動画
SF映画プロメテウスの冒頭シーンに出てくる滝が
映っているような気がします

linux mint のオリビアちゃんからsshでraspberry piにアクセスして
コマンド入力専用のMP3プレーヤーmpg321をインストールして
音を鳴らしてみる
大して意味はないんだけど
コマンド入力って昔のSFっぽくて楽しい
最初のエイリアンの映画に出てきたマザーコンピュータを操作している気分

で、音はどうやって止めるんだろう

10月25日

Linuxがウインドウズ並に使いやすくなったとはいえ
細かいところはいろいろ不具合があって
そういうところはネットで調べて解消していくわけですが
日本語のサイトだけでは解決できないことも多く
海外の英語のサイトも調べるわけです
とはいえ
僕の英語力だと翻訳というよりは解読です(亡)
(浪人中の英語力だったらもうちょっとなんとか)
だったら
google翻訳を立ち上げればいいのですが
おかしな日本語を読まされる上
Linuxのコマンドラインまで翻訳しちゃうのでよけい訳がわからなくなったりします
たとえば
sudoという「指定したユーザーでコマンドを実行する」というコマンドが
「須藤」に翻訳されちゃう(笑)

でもね
英語は苦手なんだけれど
嫌いじゃないんだ

ふと思いましたが
Linuxって
実用性がどうのこうのじゃなくて
(実用性ならウインドウズとかマックがあるし)
いろいろ調べて問題を解決していくという壮大なゲームなんだろうな
多分

10月26日

フィジカル・コンピューティングとは

raspberry piなどのマイコンを使って
アーティストやデザイナーが 新しい作品や素材を生み出すことをいうらしい
過去においては
技術者しか扱えなかったエレクトロニクスも
気軽に扱えるようになりました
これからの若い絵かきさんは、絵だけ描いているのではなく
こういうものにも手を出して
イメージを広げていくんでしょうね
よく理系だから文系だからといっていろいろ躊躇する方がいますけど
このカテゴリー分けは幻想です
右脳がイメージ、左脳が理論と同じくらい。
何でも言語化しちゃいけません
言語化は行動範囲を狭めます

これからはフィジカル(肉体)ですから

僕も密かにプログラムの勉強を・・
PythonかRudyかどちらか

10月27日

先日
今年公開されたSF映画オブリビオンをDVDで観ました
去年のプロメテウスと同様
冒頭の30分はすばらしい・・
映画の出来のほとんどは脚本で決まると言われていますが
今時の物語の流れ
「刺激的な設定
読めない展開
意外な結末」
というパターンに囚われすぎていて
雰囲気や世界観をぶちこわしているような気がします
特にSFは世界観が大事なんで普通の話でいいんじゃないかなあ
ほとんど環境ビデオでもいい
風呂敷は広げっぱなしでいいし
伏線は全部回収しなくてよろしい

SFは叙事詩(オデッセイ)なんです

こけし展終了です
いらしてくださった皆様
ぼくのこけしを購入してくださった方
ありがとうございます

10月28日

精神科医の香山リカ先生が
たくさんの ルー・リードの追悼ツイートを
こんなことに関心がある私ってかっこいいでしょ、ってアピールしたいだけ
とおっしゃっておりましたが
これに限らず
人の行為のほとんどは、これです
僕の日記だって
絵を描くことだって
自分をアピールしてひたすら自我を強化しているだけ
愛のかけらもありません
このまま行くとエリジウムの世界だ!(今月はこればっか(笑)
ただ
いつも自意識に気がついているというのは大事です
これが出来れば
エリジウムにはならないかもしれない

・・という話も
自意識に気がついている俺ってかっこいいでしょ
ってアピールしているに過ぎないわけで
困ったもんだな

10月29日

パソコン的季節感

早朝、パソコンで絵を描いていると
突然ブルースクリーンになって
メモリがどうしたこうしたというメッセージが出ます
(ちょっとパニック)
ネットで調べると
javaのせいだとか
ウインドウズ7のカーネルがどうのこうのだとか
いろいろ出てきますが
うちの場合は多分
寒くなるとパソコンが温まらないうちは
動作が不安定になるようです
しばらくすると治ります
寒くなりました
もうじき酉の市ですし、もう年末ですなあ

10月30日

raspberry piに続いて
arduinoというマイコンの開発キットも届いてしまう(笑)
ブレッドボードというハンダ付けをせずに回路が組めるボードに
とりあえずLEDと抵抗をつないでプログラミングをして
お約束のLEDチカチカをさせてみる
うっとり

何やってんだか

10月31日

うっとり その2

Linuxに開発環境をインストールすると
シリアルポートが認識しなかったりいろいろ大変ですが
液晶ディスプレイに文字表示をしてみました

ハンダ付けいらずのブレッドボードですが
液晶ディスプレイにブレッドボードが使えるようにピンソケットを取り付けるので
若干のハンダ付けが必要です
机をこがしてしまった・・