かものはし日記 2013年9月号


9月1日

グループ展最終日

おかげさまで無事終了しました
ありがとうございます

今回は
参加者のひとりが大学を卒業したばかりの平成生まれの女性で
ジェネレーションギャップを楽しめました
とはいえ
彼女たちの世代って生まれるちょっと前の80年代が好きなんだそうです
ちょうど僕らの20代と一致します
なので
さほど違和感はなかったです
彼女もその友人もいい子ばかりで
オジサン的にはもうちょっと生意気でもいいかなとも思いますが
やさしくて気配り上手な若者たち
日本も安泰でしょう、うん

.・

会期中パシフィックリムの話題に触れない日はなくて
皆さん絶賛
今日は3回観た友人が来ました
おたく心わしずかみのようです

帰りは
日曜日で空いている道路をゆっくりと自転車で帰りました
毎日自転車で通勤できるって結構幸せ
道路を堪能しました

9月2日

気がつけば
ずいぶん日が短くなりました
毎日朝の4時半ごろ起きるのですが
まだ真っ暗です

今日はいろいろ後片付け
洗濯
各種支払い
そして米がないので買いに行く

9月3日

いつもの淡々とした日常に戻りました

埼玉で竜巻
自然が凶暴になってきたという話をよく聞きますが
自然は人間が崩したバランスをただ元に戻そうとしているだけです
凶暴になってきたのは人間の方
幸せになりたいとか
夢とか希望とか安定とか
そういうポジティブな思いが凶暴さの原因だと思います
その思いは不安とかばかにされたくないとかそういう恐怖が原動力ですから
世界は不確実です
それを受け入れてお互い助け合っていくしかない

9月4日

雨と内観

久々の雨です
雨音がいい

この雨は
絵を描くことが
内からくる情熱ではなく
誰かにほめられたいとか
すごいって言われたいとか
自分の重要性を主張するために描いているんじゃないの?
って今一度見つめなおすいい機会です

今回のグループ展
「目には見えない生き物たち」展のイラストと
去年のグループ展
「幻獣」展のイラストをアップしました
販売もしております
よろしければぜひご覧くださいませ

9月5日

早朝
朝焼けが綺麗だなあ、と思っていたら
朝焼けがぴかぴか光り始めて
突然の雷雨
雨がやんで青空が出てきたなあ、と思っていたら
また雷雨
なかなかダイナミックな天気です

放射能による異常気象で
空がいろいろな色に変化する様を描いていたSF映画
世界が燃え尽きる日」(1977年)を思い出しました
異常気象、異常生物(巨大サソリ、人食いゴキブリ)がいる地球上を突き進む特殊車両ランドローバーが
印象的です

9月6日

いろいろな画材を買いに世界堂へ
最近はアナログモードです

画材を抱えて呑み会
ちょっと飲み過ぎてふらふらしてましたが
買った画材を忘れずに持って帰れてよかったです

9月7日

東京は安全だとウソをついて
オリンピック招致って・・

後ろめたいな~
恥ずかしい

福島の子供たちの甲状腺ガンの増加と
原発事故との関連を否定したり
科学的手法というもの
適切な証拠から適切な推論を導き出すということ

ちゃんと理解しているんでしょうね?

9月8日

幻想の未来

ちまたでは
7年後は一体何をしているんでしょうねぇ
っていう話で盛り上がっているようです
僕はと言えば
何もおもいつかないなあ
生きているのか死んでいるのか呑んでいるのか絵を描いているのか
とはいえ
意外とあっという間にやってきます

絵描きで大学で講師もされている高田美苗さんおすすめの
下塗り材ミューグランドを
文房堂に買いに行く

木の板に塗って乾いたあとヤスリをかけます
絵の具ののりもいいし
なんと鉛筆で下書きもできます
すばらしい!

9月9日

秋らしくなって来ましたねえ

9月10日

来月の15日から始まる第三回鳴子こけし現代アート展に出品するため
まっさらなこけしに絵付けをします
立体なので
ものすごく描きづらいのですが
こけしの曲面を利用するとなかなかおもしろい効果が出せるような気がしてきました
今回はにゅるっとして巨乳な東北的?女体を描きます
(というか、そうなってしまった・・)

9月11日

すべての形は不安定である

どこまで不安定にせまれるか、っていうのも
絵のおもしろさの大事な要素だと思います
安定感のある絵は
完成度は高いけれどおもしろみはそんなにない

安定は綺麗だけれど美しくはない

特に女性を描く場合は
女性が無常であるということを
どれだけ受け入れられるのか
という覚悟が大事 (笑)

9月12日

おもてなしの心

オリンピックの招致を一丸となってやるより
放射能対策を一丸となってやったほうが
対外的にもいいような気がするし
長い目で見れば
技術立国日本としての経済効果も期待できるのでは?
おもてなしとは
当然アフターケアも含まれるわけで
原発事故に関しては
アフターケアがすばらしいとはお世辞にも言えん

9月13日

絵描きや漫画家はたいてい中央線沿線に住んでいて
台東区や墨田区など東京の東側に住んでいる人は少ないのです
今夜はその数少ない絵描き友人(まっつぁん、のりさん)と地元呑み
吾妻橋の横の屋台で飲んだあと
ほとんど隅田川より西側にはすんだことがない生粋の江戸っ子のまっつぁんに案内されて
本所吾妻橋のバーでジャズライブ
マスターはお父さんがアメリカ人、お母さんがスイスと日本のハーフで
奈良生まれの役者さん
お客さんも外国人がやけに多いな思って調べたら
バックパッカーの集うバーでした
カオサン東京バー
焼酎(霧島)のロックを3杯呑んでも1000円ととてもリーズナブル
とても素敵な雰囲気でした
まっつぁん、のりさん、誘ってくれてありがとう!

20代前半と思われるジャズミュージシャンたちは
1920〜40年代のジャズ好きらしくて
話が合わんかった・・
え、ジョン・ゾーンもMMWも聴かないの?
(最先端だぞ)
今の時代って
ネットであらゆる時代の文化を全部体験できるので
同時代性という観念があんまりないのね

9月14日

夏の疲れが出たせいか
昨日ちょっと呑みすぎたせいか
眠いです
よく眠れます

9月15日


引き続き夏の疲れ

9月16日

http://www.youtube.com/watch?v=YwQp16D-TqQ&feature=player_embedded

メキシコの麻薬組織から押収した武器を
楽器に変えるプロジェクト
武器から生まれた自動演奏機械が
なかなかアヴァンギャルドなデザインでうっとり

かっこいいねぇ

ジョン・ゾーンのレーベルTzadikでアルバムを出して欲しい

9月17日

 

台風が通り過ぎたらいきなり秋
夜はけっこう寒いです
7分袖を着る間もないか

9月18日

最近は、木の板もしくはキャンバスにリキテックス・ガッシュで描くのが楽しいです
下描きしないで
修正しながら形を整えるという描き方は
ジャズですね(笑)

サンダーバード博@お台場 日本科学未来館

日本科学未来館に勤めている友人から
かとーさん、好きでしょ、サンダーバード!と無料チケットを頂きました
もちろん大好きだし、ほぼ原点
会場はそんなおじさんばかりであふれていて
みんな会社はどうしたんだ状態
サンダーバードの模型や人形を食い入るように見ておりました(撮影可)
僕はなぜか涙ぐんでしまいました(笑)
小松崎せんせいのプラモデルのボックスアートの原画もあります


未来のハイテク事故を想定して作られた国際救助隊サンダーバード
メカSFなのに兵器じゃないのがすばらしい
(まあ一部武装もしているんだけど・・)
日本の自衛隊は
集団的自衛権がどうのこうのじゃなくて
これを目指して欲しいなあ
トップはサンダーバード世代のはずだし

9月19日

中秋の名月


外がやけに明るいなあと思ったら
月明かりでした
電気を消して部屋の中を暗くしても
月明かりが差し込んできて
絵が描けそうなくらい明るい
いや、実際描けます
ちょっと試してみました

三日月髪の少女

9月20日

数日前爆風スランプの「45歳の地図」をコンビニで聴いてしまってから
脳内リピート中です
(だから耳障りのいい音楽って嫌い)
「わたしの青春を返せ〜輝くときめきを戻せ〜」
という感じ
とはいえ
若い頃には戻りたくない
今が一番

何日も前からリンゴ屋さんの前で
新しいパソコン付移動電話を買い求めるために
台風にもめげず並んでいる方々は
放置自転車と同じなのでは?

9月21日

仕事でハイビスカスを描く
いいねえ、沖縄、南の島!

都内を自転車で走るときに使う地図
「でっか字まっぷ東京23区」を新調する
(古本屋で52円だった)
自転車用のナビは便利なんだけど
右行け左行けだけだと 道が覚えられないし
どこを走っているかわからなくなるので不安
やはりおじさんは全体がわからないと不安
アナログがよろしい

9月22日

XPをやめてMint Linuxに移行して早3ヶ月
なんの問題も発生しなくて快適すぎてつまらないので

「新Linux/Unix入門」林晴比呂 著 ソフトバンク

を読んでみる
さてLinuxを入れてみたけどこれからどうやって遊びましょう
という方にお勧めです
わかりやすくて実用的なコマンド辞典みたいな感じでしょうか

9月23日

ウォールフラワー
the perks of being a wall flower スティーブン・チョボウスキー著

ヤングアダルト向けのすてきな青春小説です
内気な少年の成長物語
ウォールフラワーというのはパーティの時
みんなの中に入れず
壁際で花のようにじっとしている人のこと
(こういう人好き)

去年映画化され
ヒロインがエマ・ワトソンなので
つい手に取ってしまいました(笑)
(エマ・ワトソンの男前な顔が好きです
顔立ちがはっきりしているのに繊細な表情
デッサンの練習にもいいのです)
11月に日本でも公開されるみたい

9月24日

朝の音楽

秋らしくなって、日中はいい天気でお散歩日和ですが
早朝のお散歩は雨
夕方のお散歩も雨でした
大気が不安定です
台風の影響かな

9月25日

高木、部活やめるってよ

ていうコメントには笑いました
高木監督やめるんですね
高木さんは野村さん並みに面白いはずなんですけど、残念です
お疲れ様です
中畑さんもやめるんですね
次期ベイスターズ監督は落合さんだといいなあ

石井一久選手もやめちゃうのね
同じヤクルトの伊藤智仁の高速スライダーはものすごかったけれど
彼のカーブみたいなスライダーもすばらしかった
コントロールが悪いのに188勝はさすが
同じ野球選手をライバルだと思ったことがなくて
友達がいっぱいできたことがよかったという
引退のコメントもすばらしい
「野心」のない人の方が良い結果を残すものです

9月26日

美しさ

最強だと思う平成のプロ野球ピッチャーベスト20に
伊藤智仁も今中慎二も入っていないというゆゆしき事態
勝ち星や球速やひいきのチームなど
「目先のものにとらわれているとその先の美しいモノを見失う」と思うのです
(C)ブルースリー@燃えよドラゴン
ふたりともとても美しいピッチャーでした
特に伊藤の高速スライダーの球筋は
リニアモーターカーがレールの上を滑っていくような感じ?
野村監督が酷使しすぎて投手生命が短かったのが残念です
今中の80キロのスローカーブも素敵でした
バッターの中には
投球フォームの綺麗じゃないピッチャーの球はわざと打たずに
三振してくる人もいるのだそうで
勝ち負けとか数字とか成績とかとは全く関係ない「美しさ」というものが
プロ野球の世界にもあるんですねー

9月27日

上野で友人たちと昼呑み

今日のテーマは

男女関係より
家族関係(親子関係、兄弟姉妹関係)の方が
難しい

確かにそうかも
男女って他人だもんね
血縁っていうのが問題なのよ
この延長線上にナショナリズムがあったりします
なのに
この世界のひとたちは全部つながっているとは思わない
この世界のいきものはみんなつながっているとは感じない
なぜでしょうね

造形作家のえがちゃんに
パシフィックリムのロボットカードをいただきました
うれしい!

9月28日

二日酔い〜

二岡はまだまだいけるで!
天才だもん

9月29日

ウーマンズフォーラム魚主催のお料理教室に数年ぶりに参加
今回のテーマはイワシのポルトガル風
先生は家庭料理研究家であり
ポルトガル料理店「クリスティアーノ」店主婦人の
佐藤なつみさん(美人)
メニューは3品
イワシパンとイワシと芋のオムレツ
イワシとベーコンのポルトガル風トマトスープ

メールの添付ファイルで見た
イワシパンのビジュアルがすごい!

ちょっとドン引きしましたが
これがいちばんおいしかった!
オリーブオイルを染み込ませたパンとの相性がすばらしい
(もちろん頭と骨は除いてほぐして食べます。)

粗塩を振って焼かれる前のイワシ
地球環境の激変で今やイワシは高級魚です
漁獲量も年々減っていて
スーパーでもあまり見かけません

ポルトガルは日本と同じ魚食文化だそうです
魚の塩焼きの起源はなんとポルトガル
とても美味しかったです
今度行ってみたいポルトガル料理店「クリスティアーノ」はここ

9月30日

いつもお世話になっているスーパーが
突然
業者向けスーパーに変身してしまってショック
もちろん一般客も買えるのですが
業者向け故
安いけれど量が多い
ほとんど冷凍食品
生肉と生魚が売っていない
まあしょうがない
これに合わせて日々のメニューを再構築

カープの追い上げがすごい
阪神の二位が危うい
CSが楽しみ