かものはし日記 2012年6月号


6月1日

この人だったら
ソングラインのような自転車は実現可能かも
キューバの人

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http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00223811.html

松井は素敵ですねえ
ドンピシャ特大ホームラン
過去にこだわらず、未来に不安を持たず
「今」に集中している人はすばらしい
生命エネルギーは「今」からしかやってこないそうです
未来と過去はエネルギーを奪う

6月2日

グループ展、終了しました
いらしてくださった皆様ありがとうございました

元SFマガジンの伝説の編集長Iさんもいらしてくださいました
この方
会うたびに服装が変りますし
生き方も変ります
前回は、へそだしファッションでしたが
今は和服
前回は、演劇のプロデューサーでしたが
今はジャズシンガー
今年の秋にアルバムが出るそうです
フリーダムな方です、尊敬してます

6月3日

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「地、水、火、風、空」をテーマにしたお寺での秋のライブのチラシ絵(途中経過)

油断しているとすぐ秋だぞ

6月4日

悲しみは短くまとめる

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so sad / vincent gallo (2002)

シングル盤です
一曲しか入ってません
それも2分ちょっと

悲しみや寂しさが
憎悪や嫉妬に変らないように
じぃーっと優しく見つめている
そういう雰囲気

ひさびさに聴きましたが
いい曲です
決してメランコリックではない(と思う)

6月5日

誘われて地上400メートル

地上400メートルから見た東京は
あまり現実感がなくミニチュアのよう
パソコンのマザーボードのよう

都市というのは
もちろん人間が作ったもので
いい意味でも悪い意味でも
この街に住んでいる人の内面が実体化したもの
たまには
自分の内面を俯瞰するのもいいことかもしれない

6月6日

思考の果てに幸せはあるのか

「エレガントな宇宙」という本を
図書館から借りてちょっと読んでみる
(タイトルに惹かれた)
相対性理論と量子力学は相容れないそうで
その仲立ちをするのが超ひも理論らしい
科学も
その対局にあるスピリチュアリズムも
人間が考えたことは
みんな戯言だと思っているけれど(密かに)
なぜか宇宙ってそれにそこそこ応えてくれる
宇宙って、とても優しい
でも
優しいからと言って
いい気になっちゃだめだよね

6月7日

自我というOS

ウインドウズも秋に8が出るそうで
むやみなバージョンアップは迷惑ですね

迷惑と言えば
頭の中にもあるOS、「自意識」もかなり迷惑
知識と経験を積んで
着々とバージョンアップ
知識と経験を積めば積むほど
セキュリティは強化され
(恐怖心が増加され)
どんどん身動きがとれなくなってくる
いい加減OSまるごと捨てたい気分だけど
これを一般的に「悟り」というらしい

これはこれで敷居が高いな(笑)

人間て
内側と外側でやっていることがまったく同じだよね

6月8日

静寂がポストに入ってました

ギター弾きの友人が自主製作のCDを送ってくれました
(ジャケ絵は僕の絵

プロアマ問わず
作品というのは、制作過程で作り手が「静寂」に触れることが出来れば
成功なんだと思います
魂の本質は、静けさ
いい音楽は
どんなに爆音ノイズミュージックでも
根底に静けさがあるし
逆に
ヒーリングミュージックと言われている中には
なんだかうるさいものがたくさんある

どこにも行こうとしない
何にもなろうとしない
それが一番素敵

6月9日

円周率3でもよし

日本のサッカーが強くなったのは
ゆとり教育のおかげでしょう(笑)

かつての日本の選手と言えば、ゴール前で躊躇して
チャンスを逃すシーンが多々ありましたが
今の選手には
その躊躇がありません
はずしたらどうしようという思考がよぎらない

勉強をして
よけいな知識が増えると言うことは
それだけ恐怖心も増えると言うこと
やりたくないことは
しなくてよし
(勉強は、好きな人だけやればよろしい)

いいんじゃないのかな〜
今後もこんな感じで
(国力は落ちるけど、それもよし)

6月10日

ザ・ピーナッツがキングクリムゾンの
「エピタフ」を歌う
http://www.youtube.com/watch?v=0gx_F-HzZtk&feature=related

これは、うっとりしますよ
原曲よりいい

エピタフのさびの歌詞
confusion will be my epitaph
(混沌を私の墓碑銘にしよう)

こんなに未来が予測不能な時代は珍しいのでは
どうなるかまったくわからない
まったくわからないのだから、心配する必要なし
嘆きの明日を恐れず
知識を捨て
過去や未来という時間も捨てて
今にだけ焦点を当てて生きていきましょう

という歌詞だと深読みしてみました

6月11日

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recomposed by carl craig & moritz von oswald

グッと来る音楽には2種類あります
(音楽に限らず、なんでも)
一つは
作り手の傷口に僕の傷口が共感するとき
(けっこうある)
もう一つは
作り手の魂の深〜いところにある「静けさ」に共鳴するとき
(あまりない)
この作品は多分後者かも

クラシックの名曲をクラブミュージックに再構築
(クラシックのレーベルから出てます)
ラベルのボレロがいい!

6月12日

梅雨ってこんなに寒かったっけ?

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ビールとトマトジュースのカクテル「レッドアイ」
本日発売
これおいしいかった
トマトの甘みがなかなか上品

歳のせいか、冷え性になったのか
寒いのが苦手になりつつあります
暑い夏が恋しいです
早く来い、夏!

6月13日

断捨離

震災を機にずいぶんいろいろ捨てたのですが
まだまだ捨てられるモノがあるような気がして
部屋を見渡す

やはり捨てるべきはモノではなく
アイデンティティかも
人って
他人にどう見られているかで
自分をどう見るか決めているふしがあります
特に絵描きなんて
自意識過剰ですからね
困ったもんです(笑)

6月14日

財布をジーンズごと洗濯してしまった

お札って意外と早く乾きますね

6月15日

苦労して絵を描くこととエネルギー問題

自意識が強くなってしまうと
絵を描くのは苦労します
なんたって
エネルギーと時間がかかります
(ちゃんとやらなきゃいけないとか、うまく見せたいとか、すごいと言われたいとか)
描いている間はしんどいですけれど
出来上がると
達成感が
自尊心をそこそこ満足させてくれます

自意識がないと
絵は簡単に出来上がります
エネルギー消費量も少なく時間もかからない
なんの達成感もなく
描いているという喜びだけが
ほのかな記憶として残ります

6月16日

生命エネルギー消費量の少ない人々

先日ネットで観たニュースによると
従来の消費電力の10分の1以下で動作する
新しいトランジスタが開発されたそうです
こうなると
うるさいファンをぶんぶん回しながら100ワットで動くCPUも
動作電力が10ワットになれば
ヒートシンクを付けるだけで
室内のちょっとした空気の流れで冷却出来ます
無音!

こういうものを開発した人(日本人)って
自意識の薄い
生命エネルギーの消費量の少ない人なんじゃないかな
と勝手に思ってます

テクノロジーとて
開発者の精神性が反映するはずです
こういう人がもっともっと増えて
テクノロジーがエレガントになっていくことを期待してます
そうしたら原発など
自然となくなるはず

6月17日

デフラグと禅

パソコンの動作が緩慢になってきたので
デフラグ(ハードディスクの断片化の解消)をしてみました
デフラグ画面をぼーっと眺めていると
ごちゃごちゃと断片化したデータが少しずつ整理され
最後は広大な空きスペースができあがります
これって
禅の瞑想みたいなものなのかも

頭の中も
いつも広大な空きスペースがあると
キレずに済みますよね
カッとなった瞬間
あ、カッとなってるって気がつくのが大事

6月18日

友人が近所まで来たからちょっと出てこない?と言うので
ジョナサンでお茶をする
いや
巨大なパフェを食べた・・
今日の夕食は無しだな

パフェを食べたのは
ほとんど記憶にはないけれど
半世紀の人生の中で多分3回くらい
残りの人生で
あと1回は食べるかも

6月19日

台風上陸

ものすごい風です
うちのマンションは細いのでよく揺れます
折れるかと思った・・

水道の蛇口をひねっても水が出ない
去年の台風の時、水道の電動ポンプが水没して
水が出なくなりましたが
今回もそうなったようです

まあ、いいか
トイレはペットボトルの天然水で流そう
(贅沢!)

6月20日

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pina soundtrack

ヴィム・ベンダース監督のドキュメンタリー映画「ピナ バウシェ 踊り続けるいのち」
のサウンドトラック
映像がすごすぎて
音楽に気が回らなかったみたいです
音楽もすばらしい

現実というのは
時間が過去から未来へ流れていくのではなく
今、この瞬間の連続なんだ
ということを表現できれば
「意味」はいらないのか

6月21日

お仕事

いつものように
大家さんに頼まれてマンションの各フロアの蛍光灯の交換
作業中
一昨日の台風の時水道のポンプが止まったのは
外壁から流れ込んだ水でブレーカーが落ちたそうで
そろそろ外壁を直さなくちゃいけないんだけど
予算が・・
と大家さんに愚痴られる
外壁なんて直さなくていいから
家賃を下げてくれと言いたかったけど
言えなかった(笑)
そろそろ引っ越しちゃうぞ

お仕事の報酬は
いつものとおり、お豆腐と湯葉

6月22日

原点に返る

今は亡き心の師匠メビウス先生は
「私の先生は、雲」とおっしゃっておりました
10代の僕はスターログという雑誌でそのお言葉を読んで
とても感動した覚えがあります

たまには
雲をじっと眺める
今日は風が強くて
雲の形が刻々と変化するので見飽きることがありません
ベッドに寝転がって窓を開けると
空がよく見えるのが僕の部屋のいいところ

雲からこの世界のすべての線と形を学ぶ
さらに
この世界は無常であるという真理も学べるお得な授業です

6月23日

まあいいやの
「まあ」が潔くない

「あきらめる」のと「受け入れる」のとでは
微妙に違いますね
あきらめる、には
状況への若干の抵抗と未練が感じられます
受け入れる、というのは
状況の善し悪しを判断しないということ
ただそのまま

6月24日

ファンタジーの限界

ココリコの坂から、観ました
ある時代の雰囲気だけを切り取って
昔は良かったみたいな
それは嫌いじゃないし素敵なんだけれど
最近なにかがしっくりこない
想像力というものに対する不信感というか
(想像力を否定することは
自分のやってきたことを否定していることなんだけど)

ほんとうに大事なものは目に見えないと
星の王子様は言うけれど
本当に大事なのは目の前にばっちり見える
なんのフィルター(想像力)も通さない「今」なんじゃないのかな

6月25日

今日の夕食はイカの丸焼き

網で焼くと
磯の香りがしますね
お味噌汁にはミョウガを入れました
夏です
まだ寒いけど

6月26日

高い芝居だな

政治家とマスコミとお役人だけで
なにかの芝居をやっているようです
皆さん楽しそうですが
我々にそのおもしろさが
ちっとも伝わってこなくて残念です

そしてまたチケット代が上がるんですね

お芝居では、世界は変らない
システム(物語)を変えるのではなく
システムを捨てるのが
本当の変化なんだと思います

6月27日

こんなもん描いてなんになるんだ

という台詞は
ダメな絵描きの常套句です
(僕もよく使います(笑)

こんなもん描いてもなんにもならない
何の意味もない
でも描く
という絵描きの原点を忘れがちなので
ちょっと書いておきます 

6月28日

デヴィッド・リンチ展と昼呑み

昼呑み友人と一緒に渋谷ヒカリエのリンチ展へ
思っていた以上にすばらしい展示でした
ダークなんだけれどかわいい
ダークなんだけどバランス感覚がほっこり

人生に意味がないのに、映画になんで意味がいるんだ

というすばらしいお言葉通り
絵もなんだかわからないんだけど
なんだかとてもいい
意味がないって素敵

その次は、つげ義春展

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会場になかなかいい面構えの猫がいました

そして昼呑み
3軒目は、いつもMALLEで展覧会があるとお世話になっている恵比寿横丁
ちょっと呑みすぎ・・

6月29日

裏目の夏

東京は
梅雨らしくないさわやかな日々が続きます
意外と今年は冷夏だったりして
原発再稼働が裏目に出そう

現状を受け入れず
状況と調和しようとしないで
焦ってその場しのぎのようなことをすると
たいてい裏目にでますね
どっしりと夏を迎えましょう

6月30日

誘われてアサヒビール工場見学

緑に囲まれたアサヒのビール工場は
なかなか素敵なところ
最初に
10分ほどの映画を見せられたあと
おねえさんの解説付きで工場内をゆっくりと見学
設備のすばらしさと共に
工場の皆さんのビールにかける熱い思いも伝わってきました
最後は
できたてほやほやのスーパードライの試飲
(みんなこれが目的)
とてもおいしかったです