かものはし日記11月号


11月1日

こんなことして何になるんだ!

ということを
これからはしていかないといけないような気がします

有意義なこと、意味のあることなんて
その時点で既成の観念に囚われているわけだから

これからは
無意味なことを「自力」でやろうと決めた11月初日

11月2日

寂しさが大事

lonely heart / nassacre

いいタイトルです
「覚悟」とは寂しさを受け入れる覚悟のこと
プロフェッショナルとはそういうこと
寂しさでできた穴を安易に何かで埋めない
穴にさわやかな風が通るのをじっと待つ

寂しさこそがリアリティだと思っています

フレッド・フリスのノイジーなギター
ブル・ラズウェルの野太いベース
チャールズ・ヘイワードの切れのいいドラム
(この人の神経質なドラムワークが大好き)
この面子で悪いはずがない2003年のライブ

11月3日

江戸川サイクリングロードの終着点、関宿へ

自宅から江戸川まで10キロほど
葛飾大橋あたりからサイクリングロードへ

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三郷の浄水場あたり

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野田橋
対岸は醤油の街らしい
キッコーマンの工場も見えた

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こんな風景ばかりでちょっとうんざり
どこだ、ここは(ビビる大木さんの故郷、春日部あたりかな)
人生のような向かい風もきつい
右側に見えた大きな山は、会津磐梯山かも

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終点、関宿城
サイクリストがいっぱいいました
みんな気合の入ったロードバイク
小径車で来ていたのは僕だけでしたね(苦)

東武日光線の幸手駅前にある温泉ランドで
温泉につかり
ビールを呑みながら、餃子をつつく
今日は63キロ
大して走っていないのにやけに疲れました

11月4日

最低の意味

先日
「萌え」絵を描いたせいで
とあるところの女性陣に「加藤さん、最低!」と言われてしまいましたが
そんなに最低なことでしょうか?
世の中には、僕が「萌え」絵を描くより
ずっとずっと最低なことがいっぱいあると思うのです
さらに言えば
僕は女性に、このセリフを各方面で年に数回は聞かされるのですが
最も低いと言われているのにもかかわらず
それほど嫌な気がしません
なぜでしょう?

それは最低という言葉の中にほのかに
「慈愛」を感じるからです
(「哀れみ」?)
これは思い過ごしでしょうか

本当は最低なのかな(笑)

11月5日

久々に本屋さん

携帯用の埼玉県の地図を買おうと本屋さんへ
はて?うちの近所に本屋さんってあったかな
本はほとんどアマゾン(ネット通販)なので
リアル本屋さんで本を買うのは久しぶり
よく考えないとどこにあったか思い出せないほど
リアル本屋さんの存在は希薄です

購入した携帯用の地図は
小さくて便利なのだけど
老眼気味の僕には良く見えません(苦)
ま、でも
ないよりはマシでしょう

11月6日

再び熊谷へ

秋ヶ瀬橋(浦和あたり)で、イラストレータの谷野まことさんと待ち合わせて
一緒に荒川サイクリングロードを北上
天気はいいし、ほぼ無風
絶好のサイクリング日和です

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サイクリングロードの両脇には牛がいっぱい
(川越あたり)
間近で見る牛はとてもかわいい

例によって
熊谷付近の温泉ランドでビール
今日は80キロ
いい感じでした

11月7日

酉の市が始まると
今年ももう・・

屋台で
喜多方ラーメンバーガーを初体験
ラーメンの麺を固焼きにしてバンズに見立て
ハンバーグの代わりに厚めのチャーシューや
ナルトやシナチクがはさまっています

いや、これはちょっと
というか
何もここまで
というか
携帯電話でご飯が炊けます
みたいな・・

どんなにアヴァンギャルドでも
タンゴの「枠」は超えてはいけない
という
タンゴの巨匠、アストル・ピアソラのお言葉がよぎりました(笑)

11月8日

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electric heavyland / acid mothers temple

キング・クリムゾンの裏の最高傑作「Earthbound」とそっくりなジャケットデザイン
オマージュでしょうか
喧嘩を売っているのでしょうか(笑)
Earthbound同様
地面に耳をつけると聞こえてきそうな
原初的で混沌としたマントル対流音楽
acid mothers templeは日本の(プログレもしくはポストロック)バンドです
検索してみてください
とても面白そうだけど、なんかよくわからない・・(笑)

11月9日

最近
日本のアニメの曲を
海外の音楽家たちが
ボサノバ風に歌ったり(クレモンティーヌ)
ピアノジャズ(ラスマス・ファイバー)にアレンジしたり
というのが流行っているそうです
とりあえず
何曲か聞いてみたのですが
クレモンティーヌさんはいいです
ボサノバ調天才バカボンはぐっと来ます
「タリラリラーンのこにゃにゃちは」という歌詞を恥ずかしいのか、適当に歌っているのがいい(笑)
ラスマス・フェイバーはわかってないな〜というのが感想
ジャズにする意味が無い
イデオンの「コスモスに君と」は
こんなおしゃれに演奏しちゃだめでしょ
あと
この人、最近のアニメの曲ばかりで
よう知らん(泣)

ただ
日本のアニメの楽曲のすばらしさが
世界的に認知されているというのは嬉しいことです

11月10日

ラジオの時事川柳も最近じゃ笑えなくなりましたね

歴史を軽んじる国は滅びると誰かが言っていましたが
歴史にこだわりすぎると
世界が滅びるような気がします
過去を引きずるということは
憎悪を引きずるということ

昔のことなんてどうでもいいじゃん

歴史なんてただの先入観にすぎず
(自分という意識だって、過去が積み重ねた先入観にすぎず)
今ある現実を素直に受け入れて
気がついたことを行動に移す方が
未来が開けると思うのだけど
それができないのがナショナリズムだねえ

11月11日

自転車日和が続く

最近は天気もいいし
毎日30キロくらいは走ろうと思っています

11月12日

はじめてのパンク

自転車がサイクリングロード上でパンクしました
パンク修理キットを持っていたので
すかさず修理

なぜかパンクしたのがうれしい
やっとパンクしてくれてありがとう、というか(笑)
してみたい経験がようやくできたというか

11月13日

曲線の集まるところ

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五色桜大橋を下から見上げたところ
曲線好きの僕には、癒しポイントです

巨大な曲線をうっとり眺める

11月14日

目の前の現実に物語を与えない

受け入れたくない現実に
それなりの物語を与えると
なんとかその場はやり過ごせたり
癒されたりしますが
結局現実はずっとそこにいるわけです
ひとたび物語を与えると
その物語を補完する物語を生み出さねばならず
この作業は永遠に続きます
これを世間では、多分「文化」というんだと思います
そんなもん、もういらん
と最近ふと思います

11月15日

途方に暮れるというのは
結構大事な気がします
途方に暮れてこそ
ようやくマニュアルから抜けつつあるということですから
途方に暮れるのは
自由への一歩です

11月16日

僕の年齢の半分くらいの若い友人の個展へ

写真をコラージュした独自の技法で
人物を描き出す
不思議な描き方です
何でこんな描き方?というのは理屈です
彼の内なる衝動がそうさせるのだから
衝動から生まれた行動は
要所要所で判断がぶれません
この技法の行き着く先が楽しみです

11月17日

異能芸人 江頭2:50の名言集

エガちゃんの名言集を集めたサイトがあり
覗いてみたらとても素敵でした

幸せは、自己満足
不幸は、被害妄想

現実をちゃんと見据えて生きていないと
こういうことは言えない
エガちゃん、さすがです

11月18日

自動改札口の前で
スイカの入ったお財布ではなく
つい家の鍵を出してしまうのはなぜでしょう(苦)
エレベータのボタンを押さずにじっと待っていたり
お湯を沸かそうとしているのにコンロに火をつけず
じっと見つめていたり
さいきんちょっと
心ここにあらず気味

11月19日

大人とは、という定義に
テレビを見ながら人(妻、あるいは彼女)の話が聞ける人
ととある人が言いました(笑)
内田樹せんせいは
街にごみが落ちていたとしたら
おれのせいじゃない、と言って素通りするのが子供
自分のせいじゃなくても行動するのが大人
という定義をしていたような気がします
僕はと言えば
大人の定義はよくわかりませんが
柳田法務大臣が
56歳と言う歳の割には
ずいぶん幼い顔をしているなあ
と思ったりしてます

11月20日

「先延ばし」がやってくる

たいてい誰でも
先延ばしにしている問題があって
放っておくとなぜか
それが
ある日突然大きな獣のようになって
牙をむいてきます
ゆえに
問題は小さいうちに解決しましょう
というのは「叡智」です
現実から逃げないで
小さいうちに、対応できるうちに
しっかり対処する
という愛のある行動が取れればなんの問題はないのですが。
これは個人だけではなく
日本と言うシステムも
世界と言うシステムも同じこと
先延ばしにした問題が
近いうちに大挙して押し寄せてきそうな気がします
結局人類と言うのは
「先延ばし」によって滅ぶのでしょうか

11月21日

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久々の浅草寺
屋根の改装工事が終わって
きれいになりました

11月22日

今日は雨
出かけるのが面倒なので
頂きモノの「柿の種ふりかけ茶漬け」で朝昼晩をしのぐ
大好物の柿の種がざくざく入っているのだ

11月23日

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上野 不忍池

枯れゆくハスの葉っぱもなかなかの迫力
とても美しいと思います

11月24日

大根おろしを食べたと言って娘に包丁を振り回したじいさんも
国家間の戦争も
規模の違いはあれ
根源的な部分は一緒です
何が心を分離させ
対立と暴力を生み出すのか

それは「思考」です

思考は、世界を分けて整理することにより
あらゆる便利なものを生み出してきましたが
分離によるあらゆる憎悪も生み出してきました
思考(言葉)はその構造自体が
自己を正当化するようにできています
それが他者との分離を生み
結局
戦争を望んでしまう
そんな気がします

おれはインチキ(偽善者)である
という明晰さが平和へのスタートラインかも(笑)

11月25日

日本は多分最先端

政治や官僚など
システムというものがいかに機能しないかを
毎日身をもって体験できるのは日本だけ
(他国は、日本よりはそれなりに機能しているように見えます、隣の芝生の発想かな)
でもこれはいいことです
個人個人が
システムに変わる「何か」を
見つけ出せれば
ほんとに最先端になります

11月26日

風邪をひきそうな予感です
年に一回くらいは風邪をひいておくと
健康になるよ、というのは
野口整体の主張のひとつです
風邪は体の緊張した部分をほぐす役割があるのです
あと薬も飲んじゃだめよ
風邪のスムーズな進行を妨げてはいけません
薬を飲むとこじれるだけ

11月26日

風邪をひきました
頭は痛いし
鼻水は出るし
熱は出るし
今回は歯茎全体も痛い
しかし布団の中でじっと我慢していれば
そのうち治るのです
風邪が治った後、アイスクリームが食べたい
とてもおいしいのだ
風邪になったときはこれが楽しみ

11月27日

風邪のため、お休み中

11月28日

ずっとおとなしく寝ていたので
熱もだいぶ下がりました
(寝すぎると腰が痛くなるのが難点)
おなかも減ってきて
やはり鰻を食べないと治らないような気がする、と言う気分になり(笑)
アイスクリームはやめて鰻を食べに行きました

うむ、やはり鰻ですな
この世に鰻よりうまいものはありません

11月29日

病み上がりの体と言うのは
体の中にたまっていたごちゃごちゃとした想いが
熱に変換されて消えてなくなり
幽寂閑雅な身体とでも申しましょうか
体全体がとてもすっきりとした静けさを感じます
どっかの山奥で座禅を組んで修行をするより
風邪をひいたほうが
よっぽどいいんじゃなかろうか
と思ったりもします

というわけで
今日の私はいい人です
今日だけね(笑)

11月30日

シャチはホオジロザメも食べる

http://www.youtube.com/watch?v=W8GaDuCvYbE&feature=player_embedded

ホオジロザメと言えば
映画ジョーズのモデルにもなった海の王者だが
シャチの方が強かったのね

イタチ系の生き物は
小さくても高機動
コブラはうまい!

http://www.youtube.com/watch?v=Ua3M1O-WQrM&feature=player_embedded

ラーテルの獰猛な寝姿がかわいい

と言う感じで
11月は終わり
今年もあと一ヶ月
年末進行中の皆様
ご自愛ください