かものはし日記

2004年6月号


6月1日

なんだよドミンゴ
昔巨人にいたガルベスと同じだな
どうもドミニカ共和国出身のピッチャーは途中で緊張の糸が切れやすいね
今年は
落合監督率いる中日のニコニコほめほめ野球が優勝してほしいのです

外交が下手な日本ですが
根元的に日本人は対人恐怖症ですね(もちろん僕も)
近所のもめ事もうまく処理できない
どうしてなんでしょ
一見外交下手は政治家の問題のように見えますけど
それはそれぞれの個人の問題の集積だと思われます
みんなが勇気を出して他人と向き合わないと
日本はいつまで経っても外交が下手ということになるんだよね

6月2日

子供の世界は
大人になった今でも夢に出てきちゃうくらい過酷です
子供の悩みに比べれば大人の悩みなんてたいしたことないくらい過酷です
さらに女の子は男の子より生々しい分もっと過酷なんでしょう
人間の世界は子供でいる時間が長すぎるかも
中学卒業したら子供たちは全員就職して
高校、大学は全部夜学にしちゃって
早く大人になってしまった方が楽かもしれない

触視

6月3日

ダンスの直前/死の直後

6月4日

インターネットは二十歳から
子供の頃は生々しくて過酷で残酷でたまに楽しい友人関係をしっかり経験してほしいよね

6月5日

飯田橋の外堀(神田川)に浮かぶカフェで友人とお茶
かつてキューバ人の男性と不倫をした話などを聞く
メールのやりとりはスペイン語だったらしいが
妻にばれてもめるまでのやりとりもスペイン語でやるんだから
すごい語学力だよな
感心
語学力を身につけるなら外国人の恋人を持つのが一番みたいね
最後は上手に別れて外国語個人授業を卒業
(こじれたら留年?)
人の恋愛話はほんとに面白い(笑)

6月6日

テレビを観ていたら
バーチャルウオーターと言う聞き慣れない言葉が出てきました
たとえば鶏が卵を一つ生むのに必要な水分は120リットル
大人が一日3食たべるだけで
その食材に必要とされる水は5000リットル以上
そういう水をバーチャルウオータというそうです
食料のほとんどを海外に頼っている日本は、世界一のバーチャルウオーター輸入国だそうです
お水は大事だよ〜
ていう感じ
命の源ですから

部屋の隅の風の居場所

6月7日

入梅
梅雨は嫌いな季節ではありません
恵みの雨だしね
空から水が降ってくるなんてなんていう奇跡なんだろ、とかね
さっそく傘をさしながら自転車で遠出
自転車走行中の傘はビニール傘に限ります
傘をさしていても周りがよく見える
雨の中をゆっくり走るのが好き(片手運転だし)
水たまりにつっこんで
サンダルの足に水がかかるのも素敵(笑)
結局
1時間半くらいの雨の中の自転車散歩で
びしょぬれになって帰ってきました(あほだな、おれは)

6月8日

メキシコのヤキ・インディアンのシャーマニズムを扱った
カルロス・カスタネダの有名なフィールドワーク本
いわゆるドンファンシリーズの4巻目「未知の次元」のラストに
シャーマンが深淵へダイブするシーンがあって
それは生きたまま死の世界
(ナワールと呼ばれている無意識の海、現実世界はトナールと呼ばれている)
に飛び込むという
シャーマンの荒技?なのです
マンションから助走をつけて飛び降りた彼も
ネイティブアメリカンに興味を持っていたらしいので
このニュースを見たときは、こいつこれを実践しようとしたのじゃなかろうか
と思ってしまいました
確かに
インディアンのシャーマニズムが超人的でかっこよく描かれているので
実践したい気持ちはわかるけどね
(多分違うとは思うけど)
トナールに帰ってこれて何よりです
友人の日記にもあったけれど
マンションの9階から飛び降りて
全治3ヶ月程度というのは
たいした生命力です
すごい
芸能界はこーゆういかれたやつを干したりせずに
大切にしてほしいものです

6月9日

純粋な苦悩は涙とはならず身震いとなり
世界と共振する

6月10日

目の前にあるものを正直に評価する

6月11日

体にいいものばかりを食べていると
実は体は弱っていくそうです
たまには体に悪いものを食べて
体を鍛えるというのも大事なのさ
「生ゴミ餃子」
酷い話だが
たまにはこーゆうのもあり

6月12日

梅雨の晴れ間の洗濯日和
今年は雨と晴れがはっきりしている陽性の梅雨らしいですね
晴れ間は気温が低く空気もしっとりして気持ちがいい
洗濯の後
黒糖焼酎などを飲みながらアンニュイな午後を過ごす(笑)

6月13日

6月14日

ここ数日
ジャンクパーツがなんとなくそろったので
そのパーツでパソコンを組んで
VineLinuxをインストールしてWebサーバーを構築し
http://kamoweb.minidns.net/
というURLで「スタジオぶらぶら」のミラーサイトを実験的に立ち上げてみました
自宅のWebサーバーから配信されたホームページです
同じサイトなのになんかアットホームな感じでしょ(うそ)
もちろんサーバーなのでパソコンは24時間つけっぱなし
まだ実験中なので
すぐにダウンするでしょう
(いろいろなものがちゃんと動かない)
ちなみに
自宅にWebサーバーを構築することを
業界では
鯖(サーバー)を飼う
と言うみたい

梅雨時なのに
さわやかな日

6月15日

だと思ったら、いきなり夏日
最近の急激な気温の変動で体調を崩される方も少なからず。
お気をつけください

6月16日

windmark

6月17日

捜し物がみつからない
そういうときは今はそれを見つけてはいけないという風に考える
捜し物って
不思議なもので
数日後同じ場所を探すと
あったりするんだよね
そういう経験ってありません?

6月18日

銅版画集中講座その2
半年ぶり
段取りをすっかり忘れている
高田先生は
しあわせになりたいけどがんばりたくない〜
というCMの歌をよく口ずさんでいました
最近のお気に入りでしょうか

6月19日

上野の美術館に弟の絵を見に行く
なんかずいぶんかわいい絵になっていて
おまえもずいぶんフレンドリーになったねー
お互い丸くなったねー
とか言いながら笑うのだ
(子供の頃の奴はナイフのようにぎらぎらしていて本当につきあいづらい奴だったのだ)

6月20日

自宅サーバー計画はちょっとづつ進行中
VineLinuxが思うように動いてくれないので
FedoraCoreというディストリビューション(LinuxはOSのことをこう言う)に変えてみた
これは商用Linuxのテストバージョンみたいなものなので
ウインドウズのように使いやすい
Vineで苦労して設定したことがあっさりできる
自分的には安易な道を選んでしまったようで
なんか負けた気分
簡単にできちゃうものって嫌いなんだよね〜
絵を描くということも簡単じゃないから
長くやっているのだ
ストレスがあるからおもしろいんだよね

最近のミラーサイトは
http://kamoweb.minidns.net/~kamonohashi

6月21日

6月22日

世界を恨まず自分を責めず

ワンダフルライフというテレビドラマを見ていたら
野球というスポーツは
一球も敵に投げるボールはなく
全部味方に向かって投げる
だから強く素早く心を込めて
みたいなせりふがあって、素敵なせりふだと思いました
サッカーもすばらしいけど
俺はやっぱり野球も愛してる
無性にだれかとキャッチボールをしたいとよく思うのだ
プロ野球が縮小していくのは耐えられん
がんばれ選手会長 古田!

6月23日

後藤の2歳の姪っ子は
紙を渡すと1と0をランダムにきれいに並べて描くそうです
きっと宇宙からの電波を受信しているんでしょうね
SETI
The Search for Extraterrestrial Intelligence
インターネットにつながっている家庭のパソコンで
パソコンがスクリーンセーバー状態の時
宇宙からやってくる膨大な量の電波を解析して宇宙人を発見するプロジェクトは現在も継続中で
以前僕のパソコンにもそのソフトをインストールしていましたが
彼女はパソコンなしで解析中なんだね(笑)
子供ってすごいよね

6月24日

美苗先生の手料理がおいしかった
銅版画教室第2弾

雁皮刷りを教えて頂き
とても楽しかったのです
(版画紙の上に薄い和紙などを敷いてその上に刷ると、和紙のテクスチャが生かされた
仕上がりになる)
和紙を水に沈めて、下から版をくぐらせて
ぴたりと合わせる瞬間が好き

下絵(鉛筆)

銅版画(雁皮刷り)

下絵とはずいぶん雰囲気が変わってます
銅版画はどうなるかわからないようで
(まだ始めたばかりで、ほんとにどうなるかわかんないんです(笑)
実は作者の内面がいちばんシンクロしやすい技法なのかもと思うのです
なんかムンクの思春期みたいな
おびえた感じになっちゃったな
おれも何かにおびえているのかも(笑)

6月25日

ようやく雨
梅雨は梅雨らしい方がいいよね

自宅サーバーのハードディスクを2.5インチに交換
3.5インチのに比べると圧倒的に省電力
サーバー全体で30ワットくらいなので24時間つけっぱなしでも
電気代は一日8円くらいと節電になりました
あとはセキュリティの強化
セキュリティのしっかりしていないいい加減なサーバーを外部に公開すると
DoS攻撃と言って
セキュリティの甘い複数のサーバーにツールを仕込み(協調分散型DoS攻撃)
政府機関などの特定のサーバーのサービスを不能にするための
踏み台にされちゃうそうです
いいかげんなことしてるとネット全体に迷惑がかかるそうなので
責任重大

6月26日

後藤と後藤の弟はとても仲がいい
絵描きの高田さんと妹の美苗さんも仲がいい
仲が良くていちゃいちゃしているカップルを眺めているのは僕の趣味の一つですが
仲の良い兄弟姉妹を眺めているのも好きです
デヴィット・リンチのストレートストーリーという映画の中で
主人公が
年の近い同性の兄弟は宝だ、というせりふがありました
僕も弟とは仲がいいのですが
子供の頃兄弟喧嘩でずいぶんとひどいことをした記憶があって
彼にもその記憶はあるはずなのですが
それでもなお弟は僕と仲良くしてくれるんですから
ありがたいことです
恐縮です(笑)

6月27日

自宅のLAN内のパソコンでは問題ないのだが
外から(鯖業界ではNAT越えという)だとFTPサーバーが不調らしい
それを確認するために近所の図書館に出かけたのだけど
図書館のインターネットサービス(2時間100円)というのは
図書館が指定したキーワードがあるサイトには行けないようになっているのです
たとえば、アダルトとか宗教とか懸賞とか
結構たくさんある
ダウンロードというのもだめで
(勝手にソフトをダウンロードされたら困るものね)
FTPサーバーにアクセスするにはFTPソフトをダウンロードせねばならず
やっちゃいけないのだが英語の単語で検索して
ダウンロードしてしまいました
使用後はちゃんとアンインストールしてきましたが
ウインドウズというのはソフトをアンインストールしてもレジストリにかすが残ったりするので
申し訳ないことをしちゃったかも

6月28日

脚本家の野沢尚さんが自殺されたようです
日本は年間3万人も自殺者が出る国です
テレビでだれかが
生きる理由はひとつあればいいじゃないかと言っていました
でも
ほんとは理由なんていらないんだよね
ただ生きてればそれでいい
現代人で体が疲れている人はほとんどいないそうです
みんな頭が疲れている
それはいつも理由を考えているから
理由を考えるから価値を考えるから世界が対立する
世界は理解するより
感じていたい
夜風が気持ちいいだけでも十分素敵
なんの価値もない素敵な人生を(笑)

ユーロ2004
いいな
サッカーで盛り上がるヨーロッパって、うらやましい
リチャード・バックの小説で
2国間の争いに
戦争ではなく何かの競技で決着をつけると言う話があったような気がしましたが
この世界も戦争になりそうな争いごと(ストレス)はすべてサッカーで決着をつければいいのさ
サッカーの強い国を超大国と呼び
サッカー選手は軍人と呼ばれ、キャプテンは軍曹、監督は将軍
練習は演習、他国との練習試合は合同演習
サポーターは軍国主義者
ワールドカップは世界大戦だな
(不謹慎ですいません)

6月29日

高田ねーさんの提案ですが
巨人はほぼ2チーム分の戦力があるので
一つチームが減ってしまったパリーグに、もうひとつ巨人を作る
パリーグに巨人ができれば人気も出るし
パリーグにも巨人があればパリーグのテレビ放映も増える
パ巨人、セ巨人
パ巨人は清原4番。元木など彼の配下の者を引き連れた猛者どもで構成されるブラックジャイアンツ
監督はだれがいいかな
ホーム球場は高知あたりがふさわしい
監督はだれがいいかな
両チームがリーグ優勝して
日本シリーズは巨人の紅白戦となるのだ
素敵なオチだ(笑)

6月30日

ニュージーランドの映画「クジラの島の少女」をビデオで観る
救世主を生み出すと言われている族長の家系に女の子として生まれてしまったヒロインと
孫娘を愛してはいるけれど村のリーダーとしては彼女の存在が許せない祖父との葛藤がストーリーの軸
結構生々しい話なんだけど
途中いきなりファンタジーになってしまうのにはちょっとびっくり
ヒロインの女の子がとても素敵だったし
ドイツに住んでいてたまに会いに来る芸術家の父とか
優しいおばあちゃん、
かつて伝統的な剣術の使い手だった太った叔父など、登場人物もいい
今の時代
伝統的な風習とともに自然の中で生きていくのは難しいとは思うけれど
どんな世界に住んでいても
生き物としての野生を失わないようにしないといけないのかも
野生ってすべての矛盾を受け入れる力だよね


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