かものはし日記2002年5月号


5月8日

カルロス・カスタネダ著「時の輪」
を読む
ヤキインディアンのシャーマン、ドンファンシリーズ8冊の中から
6冊分のドンファンの教えを抜粋してある本
ドンファンシリーズは著者との会話形式なので
多少わかりづらくなっているために
著者自らがドンファンの教えの中で
重要な部分
力のある言葉
を抜粋して再構成してある
戦士としての生き方
ここでいう戦士とは
他者と戦うのではなく
自己憐憫と戦う戦士のこと
自分はなんてかわいそうなやつなんだろうというヤワな気持ちと
日々戦うための知恵が書いてある
「自尊心は人類最大の敵である」
という言葉が好き
自尊心を克服できれば「戦士」になれるかも

連休中に
何枚かCDを買いました
JIM BLACKのSPLAYがお勧め
奈良さんのかわいくてこわい女の子のブックレット付き
プログレっぽいフリージャズ
あとは
フェダインのドラマー大沼志朗さんのリーダーアルバム
DANNY
大沼氏のドラムは切れがいい
空気を切り裂くような感じ

5月9日

今日から妻が海外出張
夕食はビールとベビースターラーメン(笑)
たまにはいいのさ
毎度毎度ちゃんとしたご飯を食べると体に悪い
不摂生をしてこそ
体は強くなる(いやほんと)

5月10日

ちょっと帰省
実家の庭は、子供の頃小さかった木々が
ものすごく大きくなっていて
森のように。
(ほかのものは何もかも小さく見えるのに)
ここにじっとしていると気持ちがいいし
芹沢光治良さんの小説を思い出す
(新潮社で出ていたけれど、たぶん絶版)
この方は植物とお話ができるのだ
ソロモンの輪があったのかしら
(ソロモンの輪とは手相用語
人差し指の付け根のあたりに輪っかがあると
人間以外の生き物と意志疎通ができるらしい
僕には左手にソロモンの輪らしきものがあるにはあるが
残念ながら動物とお話ができない)

5月11日

今日の夕食もビールとするめいか
(ほんとはビールとしめさばが食べたかったのだが・・)
まあ昨日実家でちゃんとしたご飯を食べたのだから
いいのさ

友人より耳よりメール情報
キングクリムゾンのオリジナルメンバーが
復活して日本でライブをやるそうです
(ロバート・フリップは参加しません)
すごいね
メル・コリンズのサックスが生で聞けるんだよ

5月12日

こんなに気持ちのいい日は
そう滅多にないので
仕事は中断して
午前中は青山近辺を散歩
青山ブックセンターで
最近お気に入りの哲学者(宗教学者?)の永沢哲氏の本を購入
カレー研究所とかいうカレー屋さんで
薬膳カレーを食べる
午後は友人と6時間ほど長電話
夕食はビールとイカ
充実した一日であった

5月13日

朝、鏡の前で
おでこにニキビを発見
さすがに不摂生すぎたかな(笑)
今日はちゃんと夕食を作ろう

といいつつ外食
生まれて初めて回転すし以外の普通の寿司屋に入る(笑)
そうか
本当のすしは
こんなに丁寧ににぎっているのね
ネタがぴかぴかなのね
が、連れは
にぎり具合が下手だと愚痴る
世の中には確かにおいしくないものや
明らかにテキトーに料理をしたものが沢山あるが
食べ物に文句を言うやつは嫌いだ
食べ物はいのちだし
そのいのちに罪はない
地球の人たちの7割が飢えているのに
なんたる言いぐさ
出されたものは何でも食えよ
(でもシーチキンはやっぱり食えない)

5月14日

妻、出張(バリ島)より帰還
おみやげにCDを3枚ほど買ってきてくれた
純粋なバリ島の音楽ではなく
バリ島の音楽をベースにしたアフリカよりの音楽
バリ島の音楽シーンも
ガムランやジェゴクのポリリズムをベースとして
新しい音楽、新しいジャズ
(ジャズとはもともとごった煮という意味合いがあるらしい)
を生み出そうとしているのだ
すばらしいね
音楽は本当にすばらしい

5月19日

妻が再び出張
西へ

今月は、横浜ベイスターズのために
背景色を青にしたのだ
5月に入って一勝もできない
昔はあんなにエレガントなチームだったのに
(いまじゃ、ジャイアンツのほうが横浜っぽい)
監督がねえ
あの世代の監督は
長島にしても森にしてもドーベルマンを妻に持つ方でも
野球を止めるんだよね
流れない
意外と原監督が
サッカーのような感覚を持った流動的な野球をやるので
びっくり
でも清原他主力のけがが治ってきたので
元の大砲野球にならなきゃいいけど
それも心配
阪神はいいね
ムーアで負けてしまったのが痛いけど優勝候補だ
中日は阪神の天敵になるかも
ヤクルトも調子を戻してきつつあるし不気味な感じ
広島も底力があるから大丈夫
やっぱり横浜か
それと日本代表・・
俊介!天才なのに何で?
どうせセットプレーでしか点が取れないんだから
俊介は必要なんじゃないの?

あとは
ベッカム率いるイングランドとアルゼンチン戦は楽しみだよね
だってこれは戦争だもん(笑)

5月20日

風邪をさかなにビール(笑)
数日前から、やばいかなと思ったら
とうとう引いてしまった

昔から
いろいろな時代や国や部族の
精神文化(スピリチュアリズム)というのにとても興味があるのだけれど
どれを読んでも
まっとうなスピリチュアリズムの究極目標は
リラックス!
これにつきる
宇宙と心が繋がるとか
自分の中の神性がどうとか
真我とか魂とかいうのは
基本的にはどうでもいいみたい(理屈だから)
心を空っぽにして、とか
頭を虚にして、身体を実に、とか
内部の対話をやめる、とか
呼吸法とか
こういったアプローチがリラックスへの道なのだが
それがなかなか難しい
とくに僕のように理屈っぽいやつは
常に頭がごちゃごちゃしていて
それが腎臓の機能を低下させる
腎臓の機能が低下すると
気力がなくなったりするので、さらに悪循環

いろいろなリラックス法を試してみたところ
僕にとっては
ストレッチと合体した呼吸法がいちばんいいみたい
一人一人が独自のリラックス法を探してみるといいよね
うちの妻は買い物だね(笑)
(昔はぼくもCDを束で買うとすっきりしたのだが
最近は全然ダメ)

5月21日

徳川綱吉の「生類哀れみの令」を復活させて欲しい今日この頃
虐待された動物が病院に運ばれて
息を引き取るのをニュースで観て
泣いちゃったよ
中学生の歴史の授業で
心密かに
なんて素敵な法律なんだろうと思っていたのだけれど
蚊も殺しちゃいけないというのはちと辛いか

5月26日

夕立のあと
都心に大きな虹
渋谷の歩道橋から
しばし自然のショーに見入っておりました
ビルとビルの谷間の虹というのは
なかなか不思議な光景

淡路島に仕事で行った妻が
おみやげにイングランド代表のTシャツを買ってきてくれたのだが
(イングランドチームが淡路島で
キャンプをやるので、記念に作られた地域限定Tシャツ)
これを着て町を歩こうものなら
アルゼンチンのサポーターに因縁をつけられかねないので
着るのは勇気がいるね

5月27日

公園の木のカラスの巣を
公園を管理している職員が撤去しているところを目撃
カラスの巣が
本当に針金のハンガーで作られているのを観て
ちょっと感激
さすがカラスは頭がいいね

5月28日

「原体剣舞連」の地元(岩手県江刺市)のギャラリーで
絵本「原体剣舞連」の展覧会をやらないかというお話を頂いた
まだ本決まりではなくお話だけなのだけれど
実現すると楽しいな



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