かものはし日記 2月号


2月1日

後藤加藤の個人ページを立ち上げました
別々に描いても
描き方が違うだけでさほど変わりませんが
だんだんと
絵が増えていくにしたがって
変わっていくと思います
その変化をお楽しみいただけると幸いです
(こりゃ絵描きというよりはパフォーマーに近いな(笑))
後藤は一人でやると厚塗り系の絵になりますね
加藤は基本的には線画です
(線が好き)
水彩とパステル
一枚目はネイティブアメリカンのおじさんの絵
2枚目はいつもの感じ(笑)
3枚目はあまり描かないリアルな感じの今風?の絵
ちょっととんがった感じに描いたつもりなのですが
編集の人には全然とんがってない、といわれてしまいました(笑)
4枚目は
ちょっとヌーディな絵本を描きたいね
と後藤と話したときに描いた習作
近いうちに企画をまとめてどこかに持ち込みに行こうと思っております
ということで
感想お待ちしております
後藤の方にも直接メールが出せるといいのですが
まだキー入力の練習中だそうで(笑)
もうしばらくお待ちを

2月2日

タイトルも変えました
加藤の絵です
来月は後藤の絵を予定しております

何か新しいことをやるということは
多少なりとも恐怖感を伴います
恐怖感を
勇気とかいうものを奮いかざして乗り越えるのではなく
恐怖感を野放しにさせておく余裕みたいなものを・・
そのあたりを意識したい

加藤のコーナー2点追加しました
5枚目は
ネイティブアメリカンのにいちゃんの絵
彼らの写っている写真集は結構沢山持っていて
みんな「いい顔」をしているので
顔を描くときの参考にしております
6枚目は
「ももいろの猫の舌春遠からじ」(如月美樹)という俳句をイメージして
絵にしてみました
バラは本当は夏の季語なのですが
いいんです、どうでも
僕は俳人ではないので(笑)
この絵はその後
絵の中に俳句を書き入れて
俳画となりました。

2月3日

加藤のページ
猫の絵、追加しました

だんだん風邪が悪化してきて
ちょっとふらふらしてきましたが
気分は悪くないです

単独コーナーの感想ありがとうございました
あんまり変わらない、とか
やっぱり個性は違うんだなあ、とか
いろいろですね

2月4日

さらに風邪が悪化してきました
くらくらです

後藤がやっとネットにつなぎました
メールが使えるようになるまで
あとちょっとだ

加藤単独コーナー
「桃色の猫の舌春遠からじ」
絵の中に俳句を書き入れたものに
差し替えました

2月5日

後藤がだいぶメールのやりとりになれてきました
そろそろアドレスの公開かな

後藤のマンションの大家さんは歯医者さんで
僕らの画集を歯医者さんの待合室に
2冊ほど置いて貰っていたところ
きのう一冊盗まれたらしいのです
歯医者さんの奥さんは
盗まれてこそ一人前と
豪快に笑っておりました
なんか複雑

別々に仕事をするにあたって
こんなメールを頂きました
いつもと違う仕事をするときには
朝、出かける前に
鏡を観るといいそうです
その中に落ち着く自分を発見できるのだそうです
鏡を観る暇もないときは
ろくな日じゃない、ということです

2月6日

知らないうちに
答えを探すために絵を描いていたような気がする
15年
ひとりでも絵を描き始めて
ゆっくり自分を見つめ直す機会ができて
ちょっと思い直す
「答え」を探すのではなくて
「問い」を探し続けなくては。
世界と自分との関係について
問い続けなくては。
安易に答えを見いだすのではなく
答えが新たな問いになるように・・
想像力を働かせなくてはね。

グリンピースご飯を作るが
いまいちの出来
グリンピースの旬はもう少し暖かくなってから
ちゃんと鞘に入っているのを買わないと
(今スーパーに出回っているのは
まめが鞘から出してあってパック詰めされたもの)

2月7日

単独コーナーのページがものすごく重いというメールが
多数来ましたので
ジャストネットのホームページにリンクするようにしました
(スピリチュアルファッションもそうなんだけれど)
べっこあめよりは
よっぽど軽いと思います
(プロバイダを変えようかな)

「後藤にメールを出そう!」
メールアドレスは
ana@ma4.justnet.ne.jp
多分返事にすごーく時間がかかると思うけれど
(まだキー入力に慣れていない・・)

今日は
春のように暖かく
風邪も治って
ようやく元気
今日は例の打ち合わせで
また後藤と編集のY氏が路上で
合気道の稽古
さらに、それを後藤のマンションの大家さんの娘さんに
目撃され
みっともないから公園でやったほうがいい、と笑われる
二人はそのまま公園へ
(わしはそのまま帰る)

今日は
たらの芽の天ぷら
もう春だねえ

何通かメールがきたらしく
後藤は喜んでおります
そのうち彼の日記も立ち上がるでしょう
ご期待下さい

2月10日

ホームページの引っ越し計画が進行中です
引っ越し先は
さくらインターネット
名前が素敵でしょ
ホームページの引っ越しの場合は
風水的な方位とかあるのかな(笑)

2月11日

大家さんご夫婦が
部屋の契約更新のためにやってくる
ふたりで小さい喧嘩をしながらの会話は
仲が良さそうでなかなか素敵

2月12日

新宿渋谷と本屋さんめぐりをするが
欲しい本が見あたらず。
新刊なら手にはいるけれど
つい一年前に出た本なんて
もうどこの書店でも見つけられない状況
古本屋さんだって
新刊ばかりだものね
サイクルが早すぎて困ってしまう
みんなそんなに本を読む速度が速いのだろうか
ネパールカレーを食べて
とぼとぼ帰る

2月13日

加藤のコーナー小品を3点追加
単独コーナーの感想のメールを沢山頂きます
ひとりで描くということについていえば
普段は単独コーナーのような絵を描いていて
一緒に描くと
あーゆうふうになるのではなくて
一緒に描いていたから
単独コーナーは
あーゆうふうになった
とお考え下さい
単独コーナーもまた
合作から生まれたものなのです
後藤はどう思っているかわかりませんが
僕はそんな気がします

さらに
1点追加しました

東京は
なにが魅力がないって
「時間」に魅力がありません
単調で一方向のみに高速度で進む都市の時間
本当は
時間って
もっといろいろなベクトルを持っているはず。
そんな魅力的な時間を
ゆっくり時間をかけて
取り戻したい

本屋さんで
死ぬための練習?とかいうタイトルの本を見つける
何となく内容が
わかるような気がして
手には取らなかったのだけれど
絵を描くのも
死ぬための練習
です
死ぬための練習を怠ると
生命力のない絵になってしまうのです
不思議

2月14日

買ってきた蕎麦をゆで
蕎麦を食べ尽くした後
ゆっくりそば湯を飲みながら
宇宙にいる毛利さんを想う
宇宙開発というものが
どうも「逃避」のように思えて仕方のない今日この頃
地球上の問題を
目の前の問題を見つめずに
未知なる世界への冒険と称して
蛮勇を奮い
宇宙へと進出していく人たちが
僕には
自分のことを見つめたくないので
外側にばかり目を向けて
やり過ごしている人たちにしか見えないのだ
スペースコロニーを作ったところで
100万人の人間をそこに移住させたところで
1年に1億人増え続けていく地球の人口問題のなんの解決策にもならない
想像力は逃避のために使うのではないよね、って
自戒しながら
空を見上げる
(でも、一度は宇宙から地球を見てみたい
そういう視点に立ってみたい)
今の子供たちは
やっぱり宇宙飛行士になりたいのだろうか

加藤のコーナー
また一点追加
ちっちゃい絵をちまちま描くのは
結構楽しくて
いかんいかん
展覧会用の大きめの絵を描かなきゃ

2月15日

加藤のコーナー
2点追加
ほぼ一日一枚ペースかな
このコーナはメビウス先生のように
垂れ流しのように
描きたい、と思ってます(笑)

後藤ももうじき新作アップです
彼は絵を売ろうと思っているそうです
詳しいことは後藤に

加藤のコーナー
「あたしの言い分を(黙って)聞け」というタイトル
別に妻にいわれたセリフではありません(笑)
(そういう問い合わせあり)
女性性と森の思想の復活を願って描いた絵です
念のため
(ちょっと説明不足かな)

2月16日

後藤と仕事を始めてほぼ16年
今日初めて後藤の手料理を食べました(笑)
スパゲッティミートソース
なんか涙が出てきたぜ
料理はずーっと俺が作ってきたので
ちょっと感動

2月17日

加藤のコーナー1点追加
後藤のコーナーも2点追加
なかなか順調です

午前中
洗濯していたら
なぜか幸せでした(笑)
悪意も矛盾もあふれるこの世界
でも
やっぱり昔に比べれば
ずいぶんいい社会になっているはずです
肯定から始めたい
何となくそう思いました
(絵を描くって
けっこう自己否定から始めてがちなので)

2月18日

後藤のコーナー2点追加
加藤のコーナー1点追加
加藤のはちょっと重いです
ちょっと大きめに絵を入れてみました

今日は映画を2本
自殺して地獄に堕ちた妻を
天国にいる夫が救う話
「奇跡の輝き」
霊界とか愛とかがテーマなのだけれど
基本的なテーマは男の抱える問題点についてだと思う
男は手に負えなくなった自分の感情を
すぐ切り捨てる傾向にある
この社会のシステムもそういうふうになっている
(それを強さだと思っている)
最後まで感情ととことん付き合う
そういうことが許される社会になればいいね
もう一本は金曜ロードショーで
大雨で水没しかけた街のアクション映画「フラッド」
たまたま見ていたのだけれど
結構おもしろかった
水没しかけた街という設定が僕好み

2月19日

久々の友人と会う
なんか体もしまっていて
元気そう
後藤に勧められて合気道をはじめたようです
最近後藤は会う奴会う奴
合気道と玄米食を勧めている(笑)

2月20日

加藤のコーナー1点追加
最近は日記のように絵を更新してます(笑)

2月21日

絵を失敗したので
更新はなし(笑)

妻が腹痛を訴えるので
夜、都立の病院に行ったのだけれど
救急病棟の医者の対応があまりにひどいので
ちょっと激怒
たいした痛みでもないのに来るんじゃない、と言われる
女性の場合の腹痛は
子宮関係の異常かもしれないし
男よりは深刻なのだ(家庭の医学を読め!)。
それを察して欲しい
優しく対応するだけでも
患者の病気は20パーセントぐらい治ると思うのだけれど・・

2月22日

昨日の朝、盲導犬に出会った
彼は僕をちらっと見て
僕が安全かそうでないかを判断している
今日の夜
たけしの万物創世記は「盲導犬」の特集だった
彼らより偉い生命体(含む人間)はこの世にはいないであろう
人は輪廻の最終段階で盲導犬に生まれ変わり
愛をいっぱいふりまいて
盲導犬として死んで
神様になるんだね
本気でそう思うな

2月23日

コーヒーを入れていたら
宅急便のおじさんがやってきて
ああ、なんていい匂いなんだ、というので
コーヒーを一杯ごちそうする
コーヒーを飲みながらしばらくおじさんと玄関で世間話
「景気が悪いねえ
君はなにをしているの?。そう、絵を描いているの
いいねえ」とおじさん
「いやあ、この業界も不景気で大変なんですよ。」と僕
そしたら
「あせっちゃだめだよ。」
と励ましのお言葉を頂く
なにかほっとする顔立ちをしたおじさんでした

2月27日

そろそろホームページの引っ越しを
始めています
今はテスト中
アクセスもずいぶん軽くなりました
テレホーダイタイムでも
それほどのストレスもなく
画像も読み込みができるのはちょっとうれしい
加藤のメールアドレスも変わります

2月28日

痛いよ
痛いよ
甘栗の食べ過ぎで
親指が痛くて絵が描けないよ(笑)

男の中の少女性について
男は自分の中の少女を
どうやって解放してあげればよいのか
無意識に
悩んでいるのかもしれません
現時点では
男の中の少女性を解放するためには
芸術家になるか
犯罪者になるかどちらかです(ちょっと極端かな)
社会の中に
男の少女性を解放できるシステムはないのです
でも
男の中には確実に
少年と一緒に少女も住んでいるのです
自分の中の少女性を解放できれば
男が抱く漠然とした孤独感から解放されるかもしれません
男の中の少女が
自然とのつながりを復活させてくれるのだと思います
そんなことを考えながら
絵を描いた今日一日
加藤のコーナー、2点追加しました。


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